「巫女のうた〜序章神々のうた編〜」 感想 からあげのうた

概要

原題:なし

製作:2021年日本

配信:Cats & Wolf

監督:暁炎陽

出演:海道力也/吉﨑加奈/田代光


封印されしその聖地は、神の山と呼ばれ、今やごく一部の者しかその存在を知らない。日本の古き悲しき因習文化を基に描かれたホラー作品。今まで多くの監督が映像化不可能とした小勝有紗著の物語を映像界の異端児 暁炎陽が遂に映画化。

(↑アマゾン紹介文より)


予告編

感想




今日は久しぶりの邦画です。私も昔は普通に邦画も観る人間だったのですが、色々思うところがあって最近はほとんど観ていません。最後に劇場で観たのは2016年の「貞子vs伽耶子」だし、後は自宅鑑賞でも「ジョーズ・イン・ジャパン」「大怪獣のあとしまつ」の2本のみ。私にとって邦画は基本的に守備範囲外なのです。



なので、いくら邦画で話題作が出ようがやばそうな作品がアマプラに出現しようが、レフトフライの行方を見守る一塁手のような心境でしかなかったのです。…が、このブログを読んでくれている方からオススメされては捕りに行くしかありません。





(※「いつかぜひ」と言われてはいるものの、実際後回しにすると忘れてしまいそうなのでこういう場合なるべくすぐに観るようにしています)



前置きはこれくらいにして本編について。今のとこアマプラでは星一つの評価26コという凄まじいことになっていますが、私としてはそこまで酷いとは思いませんでした。確かに全体的にブレット・ケリー作品並みのチープさではあります。役者の声がいまいち拾えてなくて何をしゃべってるのか分からず、何の話なのか非常に伝わりにくい。かといってむやみに音量をデカくすれば今度は急に怒鳴ったりしてやかましいっていうね。…が、その程度の問題はアマプラ謎映画沼ではザラにあることだと言えます。



人里離れた山奥で古来より神々にいけにえを捧げる因習がある村を舞台に、そこで行方不明になった妻を探してヒゲ面のオッサンが何やかんやする話のようで、そこはかとなくやりたいことは分からないでもない。役者は至極真面目に演技してるし、頻繁に劇伴が流れてくるので、盛り上げようとしてるんだろなあという志は一応伝わってきます。真の虚無映画には劇伴などほとんどありませんからね。



また、ネタ的な見所もしっかり存在しており、主人公と思しきヒゲ面のオッサンが「からあげ専門店こがね」で購入したからあげを奥さん?と幸せそうにチビリチビリとかじる場面はなかなか印象に残ります。わざわざ揚げるところまでアップで映っていたのはポイント高いですよ。





メニューもチラっと映ってたけど「そでポン弁当」って何なんですかね。気になるけどこっちにこの店ないみたいだからなあ。


それはともかくあのオッサン、豪快そうな見た目のくせに何でそんなにチマチマかじるの?と思いましたが、まあ猫舌ってことなんでしょうね。セリフが聞こえないのでヘッドホンで音大きめで観てたらいきなり「アチッ!!」とデカイ声を出されて耳が痛くなりました。ふうふうして食べなさいよ。



まあそんな感じで少なくとも「ジョーズ・イン・ジャパン」よりは全然クオリティは高いと思うし、何なら「大怪獣のあとしまつ」より楽しかったかなと思います。72分しかありませんしね。私の感想としてはこんなところです。





…ただ、これは後で調べて分かったのですが、本作は小勝有紗さんという方が中学二年生の時に書いた小説が原作なんだそうです。

それについては、何も言いますまい。



また、ツイッターでは出演者のひとりが「正直全くおすすめできない作品です」と正直に語っており、まあ内部で分かっていてもそういうものが出来る時は出来てしまうんだろうなと思います。



「巫女のうた〜序章神々のうた編〜」(Amazon Prime Video)



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