概要
原題:The Samaritan
製作:2017年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ダグ・ボリンジャー
出演:キース・コリンズ/ダグ・ボリンジャー/ティモシー・ローレル・ハリソン
新しいスマホゲームの開発打合せのため、ある一軒家に集まった4人の男女。会議は和やかに進み、素晴らしいゲームができるかと思われた。だが地下から怪しい物音が聞こえた後、彼らは意識を失ってしまう。気が付いた時、地下室のイスに座らされ動けない状態に。そして酒のビンが回ると一人ずつ謎の悪霊が憑りつき、他者に危害を加え始める。リアル悪霊ゲームの幕開けであった…
予告編
感想
アマプラ配信のオカルトホラー。
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つらい…。
つらすぎる…。
アマプラ配信ホラーは最近イマイチなのが続いてますが、これも非常につらいです。
1時間16分しかないはずなのに実際は3時間以上あるとしか思えない程度にはこちらのメンタルを削ってきます。
内容は、4人の男女が地下室で悪霊に憑りつかれて動けなくなり、一人ずつなんかの秘密を暴露していく…みたいな話。
ワンシチュエーションといえば聞こえはいいが、ずっと地下室で座ったまま絵的に何ひとつ変化がないのはよろしくないと思います。「ソウ」系の作品も一見そう見えますが回想とか別動隊が映ったりしますからね。本当にただ座って駄弁るだけの映像を頭からケツまで続けられても困るんです。そういうことするならよっぽどいい脚本じゃないと…。
ひとりずつ順番に悪霊に憑りつかれていきますが、憑りつかれた人の描写がただイスからケツが離れるだけなのであまり超常現象感もありません。これが安い描写を逆手に取って、悪霊に憑りつかれたフリをしているだけのサスペンスだったら少しは面白いかもな…と思いましたがそんなことはありませんでした。
私もこういう超低予算インディーズムービーを漁っている時点でクオリティには全く期待してはおりません。それでも魂の燃焼による一瞬の煌めきが観られるとか、あるいはおかしな方向へ滾ってしまった情熱によるやらかし珍場面とか、とにかくほんの少しでも何でもいいからその作品ならではという個性、見どころがほしいだけなのです。金がないのを何か別なモノで補おうとする志、と言い換えてもいい。
本作にはそういうものが何もない。ちくわすら持ってない。なんせ地下室でダラダラしゃべっているだけ。何か変なことをやらかしているわけではないのでお行儀よくまとまっているように見えなくもないけど。置きに行ったインディーズ映画ほど虚無を感じさせるものもないんです。
どうせ誰も気にしないというか最後まで観る人もほとんどいないと思うのでネタバレしてしまいますが、最後には全員死んでしまうという結末です。それならせめてもっとインパクトのある殺し方をすればいいと思うんですよね。特殊効果的なものが何一つ使えないなら直接映さず想像させるようなやり方にすればいいし。それも出来ないならそもそもホラーはやめとけと言うしかありません。また、各々が暴露する後ろ暗い秘密ももっとひねればいいのになと思いました。
唯一褒める所があるとすれば、エンディングテーマ曲ですかね…。
「リアルゲーム 悪霊召喚」(Amazon Prime Video)
コメント
最後は全員死ぬんですね!見なくて良かった!笑
>2023年7月16日 13:47の匿名さん
前半で離脱…まあしちゃいますよねー。
普段なら「そんなこと言わず全部観て!」って言うところですが、
これに関してはやめときます笑