「YOGAN ヨウガン」 感想 炎のテニス 人体貫通マグマショット

概要

原題:Miami Magma

製作:2011年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:トドール・チャプカノフ

出演:レイチェル・ハンター/クリーバント・デリックス/メリッサ・オードウェイ


世界最高の技術を誇るホルター石油会社の海洋原油掘削装置リグが、大爆発を起こした。その頃、学生たちを連れてマイアミの湿地帯を訪れた地質学者アントワネットは、周囲の異変に気づく。湯だって死んでいるワニ、二酸化硫黄の匂い…。原因はホルター社のリグが溶岩の流れる場所を掘り起こしてしまったものだったが、違法掘削事業が公になるのを恐れる同社は、そのまま内密に事を進めていく。しかし、そのせいで大量のマグマが地中の溶岩トンネルを通過。マイアミ沿岸へ到達したことから、超高温の蒸気が津波のように発生し、100人以上の死者が出る事態に。一方、自分の研究がホルター社に盗用されていると睨んだアントワネットは、独自の調査を開始する。

(↑アマゾン商品ページより)


予告編

感想




いやー…今年は異常に暑いですね。

特に今日は、これほど暑いのは生まれて初めてかなと思うほど暑い。




驚愕の最高気温34.2度。

ここ札幌だぞ…あり得ないのよ…。


内地の方はご存じないでしょうが、札幌の賃貸にはあまりエアコンがついていません。普通はそこまで暑くならないからです。私も札幌では3回引っ越しましたが、いずれもエアコンレスの物件でした。後付けしようにもエアコン用のコンセントも廃熱の穴もなくハードルが高い。なので今はスポットクーラーで何とかしのいでいるといった状況です。



なぜ極寒の国のはずなのにこれほどまでの超酷暑に見舞われねばならんのか。冬は冬で苦しいのに不公平ではないか。腹立たしいのでせめて画面の向こうではもっとひどい暑さに苦しむ人々を眺めて楽しもうと思い、今日は本作をチョイスしました。



それで本作についてですが、違法な掘削でマグマを掘り起こしてしまった悪徳石油企業と科学者チームとの戦いとなっております。監督は「S.W.A.T. vs デビル」「タツマキ」で有名なお方(クソ映画マニアの間で)。



お金と手間をかけずにエメリッヒみたいなことをやろうとしてるんだなという安易な志が伝わってくる実に粗雑な内容です。主人公の大学教授が学生たちを連れてフィールドワークをした際、ひとりの学生が川で死亡したのに最後まで誰も気づかず仕舞いなのは笑えるし、似たような粗は大量にあります。俺の掘削技術を見よ!とばかりに無茶して死ぬ石油会社のお偉方も馬鹿すぎて面白い。



とはいえ、2011年製のSyFyテレビ映画なので今どきの配信スルー謎映画よりはだいぶましに見えます。ちゃんと印象に残る珍場面もありますしね。特に、テニスをしてたらコートが割れてマグマが噴き出し、女の子がそのまま打ち返したらマグマを纏ったボールが奇跡の殺人ショットと化して相手のラケットごと体を貫通してしまうシーンのくだらなさはなかなか良かったです。やっぱりディザスターパニックはパニックを起こす人々を描いてなんぼですから、こういうユニークなパニック模様を写していただけるとうれしいですね。



「YOGAN ヨウガン」(Amazon Prime Video)


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