「ファインダーズ・キーパーズ 殺したもの勝ち」 感想 配信したもの勝ち謎映画

概要

原題:Danny LeGare's Finders Keepers

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ダニー・ルガーレ

出演:ジェシカ・ムーア/ヴェルソン・デスーザ/ジェフ・リバーディ


どっかの廃校へノリで遊びに来たダニたち5人。だが、夜が更けると校庭に無法者たちが集まってきて、女性に性的暴行を加え始める。ひとりで女性を助けに行ったエリックがあっさりと殺され、廃校内でダニたちと無法者たちの殺し合いが始まる…


本編

感想



若者が廃墟で遊んでいたら無法者のオッサンたちに襲われてさあ大変というアマプラ新作謎スリラー。わりとよくあるタイトルなので原題は「ダニー・ルガーレのファインダーズ・キーパーズ」となっています。そんなこと言われても誰だか知らないんですがね。



始まって40分くらいは至極当たり前のようにこれといって何も起きないので非常につらいです。アマプラ謎映画はほんとこれだからなあ…。舞台となる廃校も特に曰く付きでもないし、心霊を撮影しにきたわけでもない。そこで若者たちがただブラブラ遊んで盛っているだけっていう薄っぺらさに寝落ち寸前。



ただその中でダニという女の子だけは遊んでおらず、ストイックにひとりで懸垂してたりするのでさぞかし強いんだろうなと期待させてはくれます。セリフも男言葉になっていてちょっとカッコイイです。逆にそんな奴がどうしてわざわざ他のアホ共と一緒に廃校まで来ているのかという疑問も湧きますが。



前半の見所はそんなダニの懸垂とチンピラをボコるシーンくらいしかないので、これから本作を観る人は前半は完全にすっ飛ばしても大して問題はないと言っておきます。まあ後半もすっ飛ばして構いませんが。



中盤になってようやく校庭に無法者グループが現れ、どこかの哀れな女性に性的暴行を加え始めます。途方もなく治安の悪い街のようです。それを見ていた女の子が彼氏に「てめえボサッとしてねえで助けに行けやカス!」と偉そうに命令する場面が実にアレ。正義感が強いのはけっこうだけども自分は安全圏で人にやらせるっていうのがもうね。そして嫌々助けに行かされたエリック君も無策でただ「君たち、やめないか!」と出てったもんだから速攻で射殺されてしまう。かわいそうだけどアホすぎる。それを見てパニクるさっきの女。こっちはただただアホすぎる…。



そこからはやっと無法者たちによる若者狩りが始まるわけですが、まあ人数が少ないのでやっぱり超絶薄味虚無風味です。ほんの少しだけ見応えがなくもない格闘シーンがあったけど、10秒くらいだし。ダニはあれだけ動けるんだからもっとバチバチやりあえばいいのに。面倒くさいのか時間がないのか分かりませんが、出し惜しみしないで全力でやってくれと言いたい。ラスボスとのナイフバトルもなんか見つめ合ってダンスしてるみたいだなあ…とか思ってたら結局脇から銃で撃ってオワリと風情の欠片もございませんでした。



「ファインダーズ・キーパーズ 殺したもの勝ち」(Amazon Prime Video)


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