「ツイスター 地球史上最大の怪物」 感想 英・国・焼・滅

概要

原題:FIRENADO

製作:2023年イギリス

発売:AMGエンタテインメント

監督:リース・ウォーターフィールド

出演:シアン・オルトマン/ダニエル・ゴッドフリー/ニコラ・ライト/トビー・ウィン・デイビーズ


竜巻を自在に制御する研究をしていたデブリンたちは、その実験で調子に乗りすぎてしまい制御不可能の燃え盛る竜巻・ファイアネードを生み出してしまう。責任を感じたデブリンはファイアネードの進路を先回りし、住人を避難させていく。だが、ある家で強盗と出くわしてしまい…


予告編


感想




「プー あくまのくまさん」

「エイリアン・インシデント エリア51壊滅」


の製作&監督コンビによる新作ブリティッシュクソ映画。

来年公開予定の「ツイスターズ」に便乗してリリースしたとのこと。



盛りまくる宣伝では右に出る者がいないAMGエンタテインメントさんの仕事が光っています。「地・球・焼・滅」とか一昔前はよくあったけど最近ではあまり見ないタイプの前時代的なキャッチコピー。私は好きですけどね。ベテランの仕事であることが窺えます。また、このえらく大袈裟な邦題も好ましい。地球最大ではなく地球史上最大ときたよ。ジャケ絵では大都市がファイアネードで破壊されており、


人間の想像を絶する、未知の破壊スペクタクル・ムービー!

秩序が崩壊する中、人類は滅亡の危機に直面。衝撃的な未来を、空前のスケールと映像で描く!

直径3,000メートル、時速300キロ自然が解き放つ、前代未聞の巨大竜巻。圧倒的迫力に満ちた映像表現で、かつてない臨場感を生み出した体験型パニックスペクタクル。

↑公式ではこのような紹介文になっていますが


当然本編にそんなシーンは無く、ド田舎をチョロチョロして家を数件破壊するだけ。直径と時速はどこから持ち出したのか。本編を観ていたらかえってこんな紹介文は思いつけないので、おそらく中身を見ずにノリだけで宣伝しているのではないかと考えられます。



なんせ「自然が解き放つ、前代未聞の巨大竜巻。」とか言っちゃってますが、実際はショボい竜巻を人間(デブリン)が操作して強大化させてしまったという話ですしね。勝手に自然に責任を負わせてはいけません。



ほんでデブリンたちが住民を逃がそうと奮闘する展開になるわけですが、そもそもデブリンたちが原因なのに何を自己犠牲的な善人ヅラして避難誘導してるのかと。そりゃあ「竜巻だと?俺の屁の方が強力だ」と拒否されても仕方がない。ディザスター映画ではわりとあることですがこういうマッチポンプ的なプロットは全くいただけません。



ただ、途中からはファイアネードそっちのけで強盗との銃撃戦になってしまいます。まあそれもこのジャンルではよくあることとはいえ、あまりに竜巻を放置しすぎていてどうでもよくなってくる感は否めない。強盗団もカネがあるはずの家が吹っ飛ばされた後も執拗に追ってくる意味がよく分からない。デブリンの車もボロくさいワゴン車なのに急にハイパードライブモードとか言い出して超加速。と言っても車内しか映らないのでセリフでそう言ってるだけですが。まあそんな感じで見所がないわけでもないけど、やっぱり「エイリアン・インシデント」と大して変わらないレベルのクソ映画でした。



「ツイスター 地球史上最大の怪物」(Amazon Prime Video)


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