「切り裂きジャック 復活」 感想 究極のホラー映画を目指して

概要

原題:Razors: The Return of Jack the Ripper

製作:2017年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:イアン・パウエル

出演:ケルビー・キーナン/トーマス・トロエ/ジョシュ・マイヤーズ


究極のホラー映画の脚本を書くために、古い倉庫に集められた男女6名。ルースは切り裂きジャックが使ったというナイフを持ち込み、それを題材にしたホラー映画にしようと提案する。だが、いつの間にかナイフがどこかへ消えてしまい、脚本家が次々と消えて行く。ルースが夢で見た通り、切り裂きジャックが復活してしまったのか…


予告編

感想



古典的殺人鬼を題材にした英国ホラー。

アマプラ299円配信中。



究極のホラー映画を作るため、若い脚本家6人がいわくありげな建物に集められ…という導入は悪くないです。スポンサーは型破りなホラー映画、恐怖は当然としてそれ以上のモノ、大ヒット間違いなしの脚本を求めている。そして最も優秀な脚本には200万ポンドも出すという。



究極のホラー映画…そんなものがあるなら観てみたいものです。これだけ浴びるようにホラー系の映画ばかり観ていると慣れ過ぎてもう何を観てもパンチが弱く感じられてしまいます。未知の刺激を求めて珍作映画やクソ映画に走ってしまうほどに。しかし真っ当に超絶怖い映画があるのならそちらを見たい。



しかしどうもこの脚本家たちは「ヴァンパイア」とか「世紀末」とか陳腐なテーマばかり出した揚げ句、「切り裂きジャック」なんて手垢が付きすぎたものでホラー映画を作る方向に。まあそりゃあ時代背景とかを含めれば非常に興味深い存在ではあるものの、純粋に殺人鬼としてみるなら娼婦を数人切り裂いただけの人物。なので、現代に復活させてもそんなに怖くはない。うちの近所にうろついているヒグマの方がよっぽど怖いと思います。



型を破るなら世紀末ホラーの方がまだましなんじゃないか。世紀末もだいぶ遠くなったけども。大して怖くもないクラシックな殺人鬼を題材に究極のホラーを作ろうとはさすが英国紳士と言わざるを得ない。脚本が出来たらスコット・ジェフリーかルイーザ・ウォーレンに監督させる気でしょうか。アンドリュー・ジョーンズという手もあるな。



そして脚本家のひとりルースが持ち込んでいた「切り裂きジャックが使用していたナイフ」が消え、ルースの書いた脚本通りに?ひとりずつ殺されていく。なぜかそこでオカルト的なアレにより切り裂きジャックが復活してしまったのだ…みたいな? なんか悪夢とか幻影が出てきて何やかんやモヤモヤしたスロー展開なのでつい寝てしまいました。これではイカンともう一度再生しましたが、また寝てしまったので本作については以上です。



「切り裂きジャック 復活」(Amazon Prime Video)


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