概要
原題:Creature from Cannibal Creek
製作:2019年カナダ
配給:NISHIKURA-EX
監督:ジョン・ミリオーレ
出演:ジョン・ミリオーレ/デボラ・ジェイン・ライリー・スミス/サイモン・ウィールドン/ジム・オルドリス
ある森で行方不明になった妻を探しにやってきたデイヴィッド。しかし、その森にはハイカーを捕らえて喰らう食人鬼一家が棲んでいた。彼らに囚われ、殺害されてしまうデイヴィッド。だが、彼の無念が森の精霊と共鳴し、新たな森の化身が生まれようとしていた…
予告編
感想
クソサメ映画の衝撃的傑珍作「ウィジャ・シャーク2」で有名なジョン・ミリオーレ監督作。
と言っても最新作ではなく、ウィジャ2の2年前に撮られた作品です。
今回なんと札幌の映画館サツゲキでも1回だけ上映してくれるということで、今日は大事な仕事があったんですが同僚に丸投げして有給を使って鑑賞して参りました。
しかしほぼ満席だったウィジャ2の時と違い、今回は半分も埋まっておらずせいぜい15,6人くらいしかいませんでした。一応札幌も200万都市なのにまさかこんなに少ないとは…。
しかしそれが現実なら認めなければなりますまい。このレベルのクソ映画マニアは10万人に1人しかいないということを。どうりでこのブログのPV数もあまり伸びないわけだ。
主催者の中野ダンキチ氏も「あなたがたは勇者です」とおっしゃられておりましたが、さもありなん。我こそ勇者なり。しかし本当の勇者はこんな酔狂極まりないイベントを敢行している中野氏の方でしょう。実際、東京でやるならまだギリギリ分かるけども札幌でやるのはイカレてますよ。事前に「寝たら負けです」って言うようなZ級映画を、札幌でね…。その辺は札幌のラジオ番組「わんだふぉ!パレットシネマ」さんの力によるところみたいですが。何にしても営利目的ではないですよね。慈善事業ですよね。
とはいえあのマンモスシティ東京でも17人しか来なかったらしいので、今のところ日本で本作を観た人間は40人くらいしかいないということになるんでしょうか。
それで本編の方ですが、さすがに「ウィジャ2」と比べると大人しい作り。消えた妻を探しに森へやってきたジョン・ミリオーレがそこに棲む食人鬼一家に捕まってさあ大変という話。オープニングクレジットでジョン・ミリオーレの名前が4番目くらいに出たので「あれ?主役じゃないの?」と心配していたら案の定序盤であっさり殺害されてしまい、非常に落胆しました。あまりにサックリすぎるので「ウィジャ2」みたいにミリオーレ地獄旅が始まるのかと思ってしまったほどです。
が、地獄へは行かないまでもやはり本作もそこからが本番。落ち葉とか木の枝がミリオーレの身体にワサワサと集まってきてジャケ絵のようなスーパーモンスターが爆誕!
↑理想
↑現実
いやーここはテンション高まりましたね。このどっかのゆるキャラみたいなモコモコ着ぐるみモンスターのデザインとクオリティが本作最大のセールスポイントで間違いない。中野氏は「ミリオーレさんは小学校の教師なので子供たちでも観られるようにかわいいモンスターにしたんだと思います」的なことをおっしゃられていましたが、敵が食人鬼なので意外とスプラッターな映像もあり、小学生に見せるのはどうかと思いました。
…でも木の枝をケツの穴に突っ込むシーンは確かに子供が喜びそうではあるかな。私はよりによって来週大腸カメラを受けるので微妙に笑えませんでしたが。
そんな着ぐるみ詐欺森モンスターも素晴らしいのですが、本作にはさらにその上をいくヤバイ生物が出演しております。
本作も翻訳は私が担当しています
— 中野ダンキチ / dankichi (@nakano_dankichi) November 15, 2023
などと書くと聞こえは良いですが単に経費節減です
ついでに字幕表示の編集もそう
…ってことで主要キャラにはテロップ表示をつけちゃいました
ブレット・ケリー監督(代表作「パペットシャーク」、「ジュラシック・シャーク」)の登場シーンも見逃す心配はご無用! pic.twitter.com/pjoN8Xvd1J
まさかのブレット・ケリー。
字幕の
ブレット
(ブレット・ケリー)
の破壊力がまた凄い。
この数秒しか出番ないのに「主要キャラにはテロップつけちゃいました!」ってのがもうね。
いやー笑わせていただきました。
素晴らしい作品、素晴らしい上映会だったと思います。ありがとうございました。
その後、カニがコカインを吸って暴れる「カニシャブ(仮)」の予告編も見せてもらいましたが、そんな期待を煽るようなことをするからにはそれも札幌で上映していただけると思っていても構わないんでしょうか。客は20人くるかどうかも怪しいけど、ぜひよろしくお願いしたいところです。
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