概要
原題:6 Hours
製作:2015年チリ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ディエゴ・アヤラ
出演:サール・ゴンサレス/ポーリーナ・クエヴァス/コケ・サンタ・アナ
大学をサボり、大麻を売り捌く学生カミロは堕落した日々を送っていた。だがある日、近くの原子力発電所で放射能漏れが発生。街が消滅するまであと6時間しかない。大混乱を起こす街中へ出て行く気力もないカミロは何だかんだグダグダするが…
予告編
感想
アマプラでだいぶ前に配信され、スルーしていたらいつの間にかまた復活していたチリ産原発パニック映画。
タイトルが素っ気なさすぎるので見る気はありませんでしたが、今回毎度おなじみjetさんの勧めで鑑賞してみました。
アマプラの原発パニック映画の6時間が終始グダグダしていますが、ラストでグダグダを流してくれてスッキリしました。原発映画では珍しい終わり方ですねぇ。
— Jet (@J10_0410) December 1, 2023
原発で何かの事故が起こって爆発まであと6時間しかない。残りの時間をどう悔いなく過ごすか?という感じの人間ドラマがメインの低予算作品でした。なのでパニック要素は少な目。
6時間もあるんだったら私だったらがんばってなるべく遠くまで逃げますが、本作の主人公カミロはハナから諦めて恋人と喧嘩したり交尾したり草を吸ったりとえらいグダグダします。それも人生の縮図だと言いたいのか。1時間6分しかない作品なのに非常にダルくなります。
街は大混乱で暴動に近い状態だから逃げられない…そういうもんですかね。まあ仮にどうしても逃げられないとするなら、地下に避難するか、あるいはインディ・ジョーンズみたいに冷蔵庫に入るかな。それじゃ爆発で死ななくてもその後の汚染を避けられないけど。
しかしラスト1時間になって急に慌てて逃げだすカミロ。夏休みの宿題を最終日まで溜めておいた子供のようです。しかも街は混乱どころか人が全然いないし渋滞もなく、普通に車を飛ばせる状況。だから最初から逃げてればよかったのに。
最後の大爆発シーンは意外とクオリティが高く、確かにそれまでのグダグダぶりを一掃してくれて爽快感があります。いや、原発が核爆発を起こしてスッキリするなんて実に不謹慎な話でアレですが。
ただ、原発ってあんなキノコ雲が発生するような核爆発は起こさないんじゃないかと思うんですよね。原発事故で恐れられるのはメルトダウンや蒸気爆発、その後の放射能汚染であって、核爆発ではない。そりゃあ原発映画でも珍しい終わり方にもなりますね。でもあまり細かいこと言ってたら本作の唯一の見所がなくなってしまうから別にいいか。
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