概要
原題:Don't Look Away
製作:2023年カナダ
配信:ハーク
監督:マイケル・バファロ
出演:ケリー・バスタード/マイケル・ミットン
大学生のフランキーは急に飛び出してきた男を車ではねてしまう。その日以来、フランキーと仲間たちは謎のマネキン人形に付け回される羽目に。マネキンはフランキーの仲間を一人ずつ葬っていくが、見られている間は動けないらしい。彼らはyoutubeで他の被害者を探してコメントし接触を図るが…
予告編
感想
今日から配信開始の新作ホラー映画。
監督は「激突!2015」の人。
それで本作についてですが、恐ろしいほどくだらないです。
ストーリーそのものは「都市伝説チックな怪物に狙われる若者達のジタバタ劇」って感じでテンプレ的なんですが、なにしろ相手が単なるマネキンというのが逆に凄い。マネキンに殺人鬼役をやらせるからにはちょっとくらい動いたりするのかなと思ったら終始微動だにしませんからね。ただ置いてあるだけのマネキンに延々ビビり散らかしてるだけっていう。
誰かこのしょうもない企画を止める奴はいなかったのか?悪ノリで作られたにしては雰囲気がマジメすぎて変なんです。暗くてテンション低いし。まさかこれを大真面目に作ったとでもいうのか。それはそれで凄いけども大してやることがなくて中身がスカスカです。
そもそもどうしてマネキンなのか。何の理由付けもございません。カッコイイ服を着ている奴を狙って殺すとか、逆に気に入らないファッションの奴に目を付けて追ってくるとか、何でもいいからマネキンならではの独自性を発揮してほしいところです。が、全く持って何もありません。ただそこに突っ立っているだけの虚無です。顔はちょっと面白いけど。
それなら別にマネキンじゃなくても「キラー・小便小僧」でも「キラー・ゴミ箱」でも何でも良かったんじゃないですかねえ。マネキンが全く動かないというのはホラー演出的にかなり苦しく、
そこに何かおる!? → ルンバだった
向こうから何か来る!? → ルンバだった
このパターンを二度も繰り返したのはさすがに笑いましたよ。
いや、むしろこの天丼肩透かしが本作の一番の見所と言っても過言ではない始末。
というかルンバの方が動いてくれる分だけマネキンよりマシなので「キラー・ルンバ」にした方が良かったのではないか。
しかしさすがにクライマックスでマネキンやルンバには頼れないと気が付いたのか、急に盲目のヤバイじいさんが出てきて「ドント・ブリーズ」風味になったりします。そういや原題はドンブリパチモン系っぽいですね。しかし無理にそんなことするならもう雑でも何でもいいからマネキンを動かせばいいのでは?と思うんですが…よほどこだわりがあるのか分からんけどマネキンは頑として動きません。いくら低予算とはいえ何かの冗談みたいな作品でした。
「キラー・マネキン」(Amazon Prime Video)
コメント
要はだるまさんがころんだ状態でなんとかしなきゃ的なやつでしょうか、
非常に好み VS 恐ろしくくだらないというきっと信頼できる意見 で自分の中で視聴するかしないか拮抗しておりやす、、、
言い忘れちゃった
これ雰囲気はいいので予告編だとわりと面白そうに見えますね。
だるまさんがころんだ状態でなんとかしなきゃ…っていうのは正にその通りで
知恵を使った戦いみたいな感じがないでもないんですが
それでも死ぬほど下らないとしか言えない笑
まあでもたかが400円+1時間半なので気になったら確かめてみるのがいいんじゃないでしょうか。
ありがとうございます。