「アーミー・ドッグ」感想　軍用ゴールデンレトリバー VS オオカミ

概要

原題：Army Dog

製作：2016年アメリカ

配信：トランスワールドアソシエイツ

監督：エズラ・ケンプ

出演：キャスパー・ヴァン・ディーン/グレイス・ヴァン・ディーン

軍用犬訓練士のトムは、相棒である地雷探知犬のコナーを連れてアフガニスタンから自宅へ帰還した。しかし、父親を独占したいと思っている娘タラはコナーに対して微妙な態度。娘とコナーの絆を育むため、トムは彼らを連れて山へキャンプへ出かける。だが、そこには血に飢えたオオカミが獲物を待ち構えていた…

予告編

感想

昨日アマプラに追加されたほのぼの軍用犬ファミリードラマ。299円。

普段こういう人が死なない映画は全然観たくならないんですが、

こう言う明らかにダメそうな映画買ってきてそれっぽい邦題付けるのも中々大変な仕事っぽいなと思ってしまいます(よくよく見たら『アーミードッグ』の雑コラっぽいジャケットと絶対本編に出てこないだろってT-90Aっぽい戦車が気になる)

— Шашка (@mamimamistan) January 20, 2024

ジャケ絵の戦車が出てくるかどうかが気になったので鑑賞してみました。

まあいつも殺伐とした血の噴き出す映画ばかり観ているので、たまにはこういうほのぼの系も悪くないかなと思って。

どうでもいいけど昔からゴールデンレトリバーに触ってみたいと思っているのに、何十年経っても未だにその機会がありません。死ぬまでに一度くらいはその欲望を満たしたいのですが、一体どこに行けば叶うのでしょうか。というかここ10年くらい犬に触れてないな…

内容は、軍用犬コナーを連れて帰ったアフガニスタン帰還兵が娘との溝を埋めるために山へキャンプしにいくというもの。

主人公の帰還兵がキャスパー・ヴァン・ディーン（長いので以下CVD）で、娘役がリアル娘のグレイス・ヴァン・ディーン。何ということでしょう。CVDが山で娘と犬と楽しくジャレ合っているだけの単なる親バカ映画だったとは…。

そもそも親子間と犬に溝が…と言っても1ミリ程度の極々浅い溝でしかないので、わざわざキャンプへ出かける必要性も感じません。ただ3人で楽しく遊べればいいよねといった超絶ぬるい雰囲気です。

ちなみに、やっぱり戦車は影も形も出てませんでした。

珍しいタイプの詐欺ジャケだな。

とはいえ、CVDはアフガン帰還兵らしく戦場での悲惨な妄想をフラッシュバックさせてみたり、山でのキャンプ中にオオカミに襲撃されるなど、それなりに緊張感のある展開も見られます。全体的に当たり障りのない空気で薄味だけど、戦争映画マニアやアニマルパニック映画マニアにとっては多少なりとも見所がないわけではない。

まあ、そうは言っても追ってくるのがオオカミ一頭では物足りなさすぎるんですけどね。あの状況ならできれば昆虫型宇宙生物が襲ってきてほしいし、それがムリならシャークトパスとかオオカミクジラなどにご出演願いたかったところです。

「アーミー・ドッグ」（Amazon Prime Video）