「ワイルド・インフルエンサー」 感想 人気のためなら何でもできる

概要

原題:ClickBait

製作:2019年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジェレミー・ロング

出演:アマンダ・コルビー・スチュワート/ブランディ・アギラール/セス・チャットフィールド


ネットのある動画サイトで大人気だったインフルエンサー・ベイリーは、ガン患者の闘病動画に人気を逆転されて苛立っていた。彼女はルームメイトのエマとハロウィンパーティに出かけた夜、帰宅する様子をトランプマスクのストーカーに撮影され、動画サイトにアップされてしまう。だがその動画がなぜかバズり、ベイリーは就職よりも動画配信者として生計を立てようと考えるが。


予告編

感想



注目を浴びるためならどんな過激な事でもやってやる的なSNS風刺系コメディホラーアマプラ謎映画。299円。例によってこれもitn distribution印なのでインディーズ作品かと思われます。



インフルエンサーが人気を維持するためのプレッシャーに負け、良からぬことを起こしてしまう。テーマとしてはここ数年で腐るほど量産されてきたものなのでやや食傷気味です。この手の作品では「メインストリーム」あたりが一番インパクトがあったかな。



本作では動画配信者ベイリーのルームメイトであるエマがハロウィンパーティでウンチの仮装をしてましたが、主役が人前でリアルな脱糞をかました(ように見せた)「メインストリーム」の後では少々弱いのではないかと。いや、別にそんなことをしてほしいと言ってるわけではありませんが。



そんなベイリーとエマにトランプマスク姿のストーカーがつきまとってくるようになり、そいつに盗撮されたストーキング動画が数百万回も再生されるようになる…という話。



ですが、なんでそんなつまらん動画がバズるのかよく分からなくて困ります。ただこの辺、私の感性が既に時代遅れになっている可能性が高い。そもそもインフルエンサーとかYoutuberにそれほど興味ないですしね。ヒカキンでも一度も見たことが無い。私が好きなYoutuberと言えばバチクソアニマルの人とか、ひたすらインコの筆毛をほぐす動画をアップしている外国人とかですね。まあ、彼らも相当刺激的と言えば刺激的な動画製作者ですが。



それはさておき、大して興味が無くてもあまり笑えなくても一応それほど苦もなく画面を眺めることはできるので、itn作品としてはわりと良い方だと考えられます。かなり中だるみはしたけど、オチでの過激なスプラッターぶりはそれまで抑えられていた悪趣味な皮肉が急に大爆発していて面白かったです。



「ワイルド・インフルエンサー」(Amazon Prime Video)


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