「HEX 地上4500m 消失領域 」 感想 悪魔的スカイダイビング

概要

原題:HEX

製作:2022年アメリカ

発売:ファインフィルムズ

監督:クリス・ジョーンズ

出演:ケイラ・アダムス/マシュー・ホルコム/ブライアン・ロバーツ


ソロ専門のスカイダイバーだったサラは、ペイソン率いるチームに誘われ、実行すると悪いことが起きるという魔の隊形”HEX”を興味本位でやってみることに。だが、HEXを実行した途端ペイソンがその場で消失。さらに、地上に降りてからも血まみれのペイソンがサラたちの前に姿を現し…


予告編

感想



スカイダイビングを題材とした悪魔的オカルトホラー映画。遊び半分で魔の隊形”HEX”を試してみたらリーダーがいきなり消失し、その後血まみれのリーダーが現れては残りのメンバーも一人ずつ殺されていくという話。



オカルトホラーとしてはかなり意欲的な設定です。スポーツにオカルトを掛け合わせたホラーはたまにあるけど、その中でもスカイダイビングは手間も金も相当かかりそうで珍しいです。よっぽど好きな人が企画したんでしょうね。スカイダイビングのシーンも実際に飛んで撮影しているので臨場感があり、そんな清々しいスポーツの最中に全く似つかわしくない悪魔的儀式をわざわざやろうとするのは新鮮味があります。



ただ、私としてはその”HEX”なる悪魔的隊形の見た目にもう少しインパクトが欲しかったところではあります。単に六角形のフォーメーションを取るだけではビジュアル的に物足りない。実際どのくらい難しいもんなのかシロウトには全然分かりませんしね。なので、もっと分かりやすく、刺激的に…例えば生肉を抱えて飛ぶとか、空中でヤギの生き血を飲むとかやっても良かったんじゃないかと。無理か。



大筋も発端がスカイダイビングなのが珍しいだけで、あとは別にウィジャボードなどから始まる都市伝説ホラーとやっていることは大して変わりません。しかもHEXの呪いが何か妙に複雑で込み入っており理解しにくいです。ファイナル・デスティネーション的というか、ダスト18的というか。なんであんなにややこしくする必要があるのか。当事者である主人公自体が


「どういうことかさっぱり理解できない!!」


と叫んでおり見ている方もよく分かりません。

せっかくスカイダイビングを題材にしているのだから、もうちょっと降下中の恐怖にも焦点を当てた方が良かったんじゃないかなと思いました。




「HEX 地上4500m 消失領域 」(Amazon Prime Video)



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