概要
原題:Top Gunner: America vs. Russia
製作:2023年アメリカ
発売:ニューセレクト
監督:クリストファー・レイ
出演:エリック・ロバーツ/ゲイリー・ポクス/スコット・エバンス/アンドリュー・ロジャース/カイラ・フィールズ
20XX年、ロシア・ウクライナ戦争が長引く中、ロシアで反体制派のワシーリエフが新しい大統領となる。それを機にロシアはあらゆる戦闘行為から手を引き、アメリカとの和平が実現するかと思われた。だが、ワシーリエフは強硬派の国防大臣に暗殺されてしまう。和平会談から急転直下、アメリカとロシアは激しい空中戦を繰り広げることに…
予告編
感想
アメリカとロシアが派手におっぱじめてしまったらどうなってしまうのか!?…を綿密にシミュレーションしたアサイラムの新作戦争映画。
どうでもいいけど、予告編のサムネが
「米中開戦:20XX年:悪魔のシナリオ」
になってるんですよね。ちょっと調べたらFILMARKSでも同じ間違いされてるし。そんな紛らわしいタイトルを付けるから…。それとも面倒だからわざと使いまわしてるのかな。
ちなみに、素性はトップガンのパチモンである
に続くシリーズ第3弾だったりします。
と言っても1作目で教官役だったエリック・ロバーツが本作では合衆国大統領なのでストーリー的には何の繋がりもないようですが。
それで内容ですが、ウクライナ戦争という現在進行形のシリアスな国際情勢を題材としているわりには清々しいほどテキトーです。というか荒唐無稽な架空戦記として楽しんでいいようです。まあアサイラムのやることだから…しかもクリストファー・レイ監督だから仕方ないね。
と言っても、つまらないわけではありません。いやむしろかなり面白いです。展開は異常にスピーディだし、白熱のドッグファイトシーンも相当充実しています。アサイラムの中では映像制作コストはかなり高い方でしょう。この監督はそういうところは手を抜かないので好きですね。
ただ、お話の方は本気でテキトーです。
ロシアの攻撃を受け、アメリカ軍はF/A-18で航空隊を編成し反撃することになります。が、そのブリーフィングではこんな流れに。
パイロット「いや、せっかく最新鋭のF/A-Xがあるんだから使いましょうよ~」
偉い人「あれは機密扱いの実験機だからまだ使えないんだよ」
パイロット「支援任務ならいいでしょ?」
偉い人「まあそれならいいよ」
末端の軽いノリで勝手に機体を実験機に変更するとか…
さすがにいかんでしょ。
しかしそれでもロシアの第6世代戦闘機の侵攻を防ぐことができず、ホワイトハウスにミサイルが着弾。エリック・ロバーツ大統領は頭を打ってグロッキー状態となり、速攻で副大統領にとって代わられます。職務遂行不能と判断されるのが早すぎる。エリック・ロバーツが大統領役なんて初めて見たのにえらく短い天下だったなあ…
それはいいとして、なんだかんだあってヤケクソになったロシア大統領はアメリカの各主要都市に向けて核ミサイル2000発を一斉に発射。そんなにたくさんまとめて発射できるもんなのか。
アメリカに迫る2000発もの核ミサイル。しかし、ロシアの劣悪な政権が暴走した時のために自爆解除コードがあるらしい。それを聞くためにCIAがロシアの連邦保安庁長官に電話します。
「核攻撃の中止コードを教えて!」
「教えられるわけがない」
「早く教えて」
「CIAには教えない」
「今すぐ教えなさい!!!」
「わかった…読み上げる…」
渋るポーズ、必要だった?
ちょっと恫喝しただけで聞きだした解除コード。
しかし、それを入力したのに自爆せずアメリカに向かって飛び続けるミサイルが一本残っているではないか!
これは一体どういうことなのか!?
「ロシアの技術だから不具合が多いんですよ!!!」
~完~
(※画像は本編とは無関係です)
「米露開戦 20XX年:破滅のシナリオ」(Amazon Prime Video)
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