概要
原題:Cadia The World Within
製作:2020年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:セドリック・ゲゲル
出演:キーガン・セルズ/カーリー・セルズ/タナー・セルズ
母親を亡くして傷心の子供たち3兄弟。ある日、彼らは庭で妙な石を発見。それに触れると、謎の異世界へとワープしてしまう。そこでは、何百年も年を取らない人間たちがふたつの勢力に分かれ、争っていた。そして長男のデイヴィッドには争いを終結させる力があると言われ…
予告編
感想
アマプラで今日から配信開始の謎ファンタジー映画。
299円、1時間20分。
出演者の苗字から察するにリアルでも本当の3人兄妹であるディヴィッドたちが、庭でキクラゲの化石みたいな石を拾ったことで何やら魔法とかが使える中世ファンタジーチックな森の異世界へ飛ばされ、現地人の抗争に巻き込まれる話。
現地人はふたつの勢力・エルザ側とシャイロ側に分かれて争っているらしいものの、次々出てくる登場人物はどっちがどっちの勢力だか全然分からない。というか何ゆえ争っているのかも分からず、それが殺し合いなのかそこまでじゃないのかもよく分からない。途中からもう何の話をしているのかほんと分からない。私の読解力が低いだけなんでしょうか。
そんな本作にある見所をいくつか。
まず、まだ異世界へ飛ぶ前の一家団欒食事シーン。6人でテーブルを囲み、ワイワイ雑談しながら飯を入れている光景をひたすらカメラがぐるぐる回りながら撮影しています。一体テーブルを何周すれば気が済むのかと。ただ飯を入れるだけのシーンなのに妙に印象に残ります。
また、デイヴィッドたちが異世界に来て最初に出会った現地人に思わず猫パンチをかましてしまうのですが、その時に言われたセリフがこれ。
「おっといいパンチだ 手首伸ばすとパワーが増す」
一体どうやって手首を伸ばせと…
関節外してズームパンチ打てってこと?
それともヨガの力で?
そしてクライマックスでは現地人たち数十名がまるでヤンキーの抗争のように集団で向かい合って対峙し、一斉に殴り合いを始めます。ヤンキーと違って老若男女バランスよく入り乱れているので、すげえ腰砕けなパンチを振り回してるおばさんやお姉さんも混じっており非常に愉快な映像となっております。このほのぼのファイティングシーンだけでも299円払った甲斐があったというもの。
そんな敵のリーダー(エルザ?)の腰砕けフックがスウェーバックで軽く避けられているとこを目にしたデイヴィッドの弟がイヤミっぽく一言。
「いいパンチだけど…手首を伸ばすとパワーが増す」
まあ、それほどおっしゃるのであれば、私もフィットボクシングをやる時は手首を伸ばせるようにちょっと意識してやってみましょうかね。
「カディア 内なる世界」(Amazon Prime Video)
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