概要
原題:The Rizen:Possession
製作:2019年イギリス
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:マット・ミッチェル
出演:ハリエット・マデリー/マイケル・ファトガン/サリン・ソフェア
どっかのアホな若者グループが朽ちた軍事地下施設へと遊びで不法侵入。それを受け、極秘の特殊部隊が彼らを捕らえるべく追いかける。だが、その施設には途方もない化け物が潜んでいた。かつてその施設ではおぞましい秘密実験が繰り返されていたのだ…
予告編
感想
廃墟化した怪しい地下軍事施設に侵入した若者たちが化け物と遭遇するホラー映画。
例によってアマプラ299円。
この映画、主役の若者グループ5名がどこの誰なのか何の前振りもなく、いきなり暗~い地下施設へ侵入するところから始まります。
その結果、初っ端から画面が暗すぎて誰が誰だか全く分からないという無用な混乱を生じさせてくれます。
さらに彼らが何しに来たのかも説明がなく、端的に言って何も分かりません。何も。
まあ能天気にアホ面晒して記念撮影している場面がやけに多いので、本当にただ遊びに来ただけのような感じではありますが。そのわりには施設に因縁を感じているっぽい女性もいるし、思わせぶりなところもあります。
それとは別に、凄腕の傭兵っぽい感じの部隊が彼らを追って施設に侵入。化け物と交戦する羽目になります。ちなみに化け物と言っても顔に布切れを巻いただけの人間型クリーチャーです。
若者グループにせよ傭兵部隊にせよ、画面が暗い中でなんかガチャガチャやってんなあとしか言えず、誰が誰だか分からなさすぎて話の内容にも全くついていけません。これは近年稀に見るほどの不親切感。謎映画とはいえ299円とっておいてこのデキはあまりにひどい。
中盤あたりで画面は少し明るくなってきますが時すでにお寿司。今さら追っかける気にもなれません。まあそれでも、顔面布切れマンに捕らえられた女性が生きながら腹を裂かれ、内臓を引きずり出されるというスプラッター描写だけはまあまあそれなりにインパクトがあって良かったかなと。やっぱり誰だか分からんけども。ちなみに本作の見所は全編通してその一点のみでした。
ほんでその後、この薄暗いコンクリートの廊下ですんげーグダグダと顔面布切れマンと戦っている雰囲気に何か見覚えが…??と思った瞬間、私の頭頂葉に閃光が走りました。
!!??
— 岩石入道 (@ganseki20) March 15, 2024
いや…ちょっと待てよ…
これ、2018年ワースト1に選んだ
「ザ・エクスペリメンター」の続編じゃないか!?
なんてことだ…信じられん… pic.twitter.com/LwRfNded9l
6年前、私の心に容赦ない爪痕を残してくれた非人道的兵器級クソ映画「ザ・エクスペリメンター」の続編であったという衝撃的すぎる事実が発覚。こんなしょうもないことに気が付くクソ映画マニアもそうそういないと考えられます。我ながら業が深い。
前作はクライマックスでクトゥルー神話的な巨大生物がナメック語みたいな言語をオリジナリティあふれる字幕付きでしゃべってくれるという珍場面がありましたが、本作は触手がウネウネしているだけで特に何もありません。ちょっと調べてみたところ、どうもこのシリーズは三部作らしいのでその真ん中となる本作はいわば繋ぎのような章だったのでしょう。ただでさえアレなクオリティなのに繋ぎでしかないとは…。
しかし前作から6年…その間、浴びるように謎クソ映画を観ているので前作ほど苦痛ではなかったですけどね。前作が好きだったという奇特な人は299円出して観てみてもいいんじゃないかな?と適当に無責任なことを言っておきます。
「ファイナル・エクスペリメント」(Amazon Prime Video)
コメント
踏み込んではならない
ゾーン
領域 だった
…じゃあやめます!
>2024年3月18日 11:34の匿名さん
そこはクソ映画マニアでなければ踏み込めない領域だった…