概要
原題:Jurassic Shark 3: Seavenge
製作:2023年アメリカ
発売:コンマビジョン
監督:マーク・ポロニア
出演:マーク・ポロニア/ジェイダ・サンチェス/ティム・ハッチ/ジェイミー・モーガン/ジェフ・カーケンドール
トップモデルの番組をボートで収録していた撮影クルーたち。
そんな彼らの前に現れたのは、海中に沈んだ盗難品を回収を企む強盗達だった。
ボートはジャックされ沖合に向かうが、海で待ち構えていたのは全長約15mの古代鮫メガロドンだった。
一人、また一人と襲われていく絶望的な状況で救助を求めるが、そこに現れたのは遥かに大きなサイズの”もう一匹”の巨大ザメだった
(↑コンマビジョンHPより)
予告編
感想
クソサメ映画の中でもなぜか妙に知名度の高い「ジュラシック・シャーク」シリーズ最新作。そして意味もなくゴジラに便乗してマイナスの向こう側へ。
私は2作目が「ロスト・ジョーズ」のことだと勘違いしていたんですが(ジュラシャの映像を使い回しまくっていたので)、実際は「Jurassic Shark 2:Apocalypse」なる作品が存在するようです。話は続いているっぽいのにどうしてそれを飛ばして3作目を輸入してしまったのかというと、2作目はコンマビジョン基準で見ても酷すぎてムリだったとか。クソサメ映画マニアならたとえどんだけ酷かろうと金を出すと思うんですけどね。むしろ酷ければ酷いほど喜ばれる傾向ではないでしょうか(輸入してほしいと言ってるわけではない)。
それはともかくジュラシャと言えばブレット・ケリー監督だったのになぜかいつの間にかマーク・ポロニアが引き継いでるわけですが、正直なところポロニアの方がだいぶマシと言えます。今回はまともな機材を使ってくれたのか映像がそこそこ綺麗になってますし、ボートに乗り合わせた強盗団とモデルたちが太古の巨大ザメに襲われるという話はシンプルでありがたい。
開始10分で猛烈な睡魔に襲われるという難点はあるものの、クライマックス直前にそれまでの出来事をダイジェストで振り返ってくれる親切仕様なので、これから観る人は安心して眠りに落ちてしまっても問題ありません。というか何ならダイジェストシーンから観ても何の問題もないっていう。
内容としては、マーク・ポロニアを始めとする主要メンバーがひとりずつボートから湖に落っこちてサメに襲われる…という繰り返しの流れになっているのですが、大体落ちた先が湖ではなくプール丸出しなのが一つ目のお笑いポイント。同じ場所で撮った「シャーケンシュタイン」の時そんなことしてたっけ? …まあ、浮き輪もなしに湖に落ちたら危ないから仕方ないね。水も冷たそうですしね。というかそれならもはやプールに落ちる必要すら無い気がします。ハウスシャークとか一部の中国製サメ映画のように合成で済ませた方がましなのではないかと。
そんな中、主役モデルのマネージャー役であるおばあちゃんひとりだけが本当に湖にダイブしていたところが二つ目のお笑いポイント。なんでこの人だけ?イジメ? 本来、作品の完成度にこだわるべきポロニア自身が堂々とプールにダイブしているのに、彼女は逆になぜ無駄に体を張ってしまったのか。…いや、もしかするとそこらへんの統一感のなさが逆にクソ映画としては完成度を高めることになっているのかもしれません。
そしてダイジェスト後のクライマックスはマーク・ポロニアファン必見の驚くべき超展開となっております。ここでネタバレはしませんが…と言いつつ実はジャケ絵とジャケ裏でおもくそネタバレされてたりしますが…(よく見てなくて気づいてなかった)。あのクソ映画界の皇帝マーク・ポロニアがかつてここまで旺盛なサービス精神を発揮してくれたことがあっただろうか。いや、ない。2作目はどうだか知りませんが、この超展開によってマーク・ポロニアはブレット・ケリーから完全に「ジュラシック・シャーク」ブランドを乗っ取ってしまったと言えるでしょう。レーザービームを放つジェフ・カーケンドールも必見につき、ポロニアファンは全員ブルーレイを購入すべきであると言っておきます。
ちなみに今回もまた予約購入してエンドクレジットに名前を刻んでおります。
例のブツが届いたがディスクレーベルにいつもより高級感があるな… pic.twitter.com/2WreAY6wS5
— 岩石入道 (@ganseki20) April 16, 2024
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