概要
原題:Last Night at Terrace Lanes
製作:2024年アメリカ
発売:プルーク
監督:ジェイミー・ナッシュ
出演:ケン・アーノルド/フランチェスカ・カパルディ/ミア・レイ・ロバーツ/エリアス・アーノルド/ジェセニア・レベッカ・ボーモント
ケネディたち四人組は、父親が働くボウリング場最後の営業日に遊びにきていた。だがその夜、悪魔の復活か何かを目論む数学オタク的なカルト集団が押し入ってくる。彼らがボウリング場の人々を次々と血祭りに上げていく中、ケネディたちは何とか逃げようとするが…
予告編
感想
ボウリング場が仮面の殺人鬼集団に占拠され、その場にいたお客たちは「デス・ボウリング」なる死のゲームを強要される。それは、1ゲームのスコアが100を切った人は即座に首を切断され、頭部をボール代わりに使われるという凄惨なものであった…
…みたいな内容を想像しながらレンタルしたんですが、全然違いました。ボウリング場が仮面の殺人鬼集団に占拠され、ボウリング上手な女の子ケネディが敵の頭をピンに見立ててボールを投げつけて倒していく痛快ボウリング殺人アクション映画でした。
敵は悪魔カルトのようなんですが、ボウリングと何の関係があるのかよく分からない。と思ったら中盤でケネディの父親による解説が入り、ボウリングは元々宗教家による悪魔祓いの儀式であり、古代エジプトではすでにボウリングが行われていたとピラミッドの壁画にも描いてあるんだ…などとトンデモにもほどがあるヨタ話を披露してくれます。
しかしよく考えるとボウリングの起源など考えたこともなかったので、一応調べてみると…驚くべきことにそのヨタ話はだいたい真実であると判明しました。
もともとボウリングは倒すピンを災いや悪魔に見立てて、それを沢山倒すことが出来たならば、その災いなどから逃れることが出来るという一種の宗教儀式であった[3]。その歴史は古く、紀元前5000年頃には古代エジプトにおいて、木でできたボールとピンが墓から発掘された[注 1]ことから、その頃からもボウリングに似たようなものがあったとされている。
しかし倒すピンの数やそれに応じた並べ方も場所や地域によってさまざまであった。それを中世ドイツの宗教革命家として知られるマルティン・ルターが、倒すピンを9本にし、並べ方もひし形にして、ボウリングの基本的なルールを統一した
(↑Wikipediaより)
本当に紀元前5000年の古代エジプト人がボウリングをしていただと!?
知らなかったそんなの…
マルティン・ルターがそんなことまでしていたなんて…
中世ヨーロッパの宗教家なんて超堅物みたいなイメージでしたが、ボウリングに勤しんでいるところを想像するとなかなかカオスで愉快な絵面になりますね。
とはいえ本作は尺が75分しかないのもあり、悪魔カルトについての描写はかなりあっさり目で、具体的な目的や行動原理はいまいちよく分からず。カルト集団とボウリング愛好家との殺し合いをシンプルに楽しめればそれでヨシと言うほかない。そんな感じの作品でした。
「デス・ボウリング 真夜中の惨劇」(Amazon Prime Video)
コメント
>2024年5月25日 21:48の匿名さん
観なくてもいいB級映画でどうでもいい学びがあるとうれしいですね~