「マミー・インサイド」 感想 腰骨クラッシャーマイケル

概要

原題:Mummy Dearest

製作:2021年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ホワイト・クロス

出演:ジェニファー・コッツァ・ジェームズ/マイク・ヴァレー/アンナ・シャーマン


カイロプラクターで腰痛持ちのスカーレットは、娘が勤める整骨院で腰を完全破壊され、車椅子生活を余儀なくされてしまう。彼女は娘が彼氏と共に生活している家で同居することになるが、そこは毒々しいインテリアで落ち着きのない家だった。そんな中、スカーレットは謎のミイラの幻覚を見るようになっていき…


本編

感想



マイケル・パレとタラ・リードがゲスト出演しているアマプラ謎ホラー映画。

ちなみに2回観たけどタラ・リードがどこにいたのかは分かりませんでした。

いつも通り299円レンタル。



内容の方ですが、腰痛持ちの主人公スカーレットが娘のいる整骨院で施術を受ける冒頭シーンが明らかに一番面白いです。なんせ開幕早々受付でスカーレットと娘がギャースカと親子喧嘩を繰り広げ、こちらが「いきなりなんだよ…」と戸惑っているうちに


「腰痛?ああ、それなら治せるよ!」


と自信満々なナイスミドルが颯爽と出現。そう、B級映画に爽やかな風を吹き込む男ことマイケル・パレ整体師です。



しかしパレはいきなりヒザをスカーレットの背中に乗せて体重をかけ、


「なれなれしいわよ!あり得ない!」


とキレられながらも聞く耳持たず


「腰痛を和らげる!」


と独自の施術を敢行。

スカーレットの腰は完全に破壊され、彼女の悲鳴が整骨院中に響き渡るのであった。



ここまでがオープニング。そして半身不随となったスカーレットは車椅子生活を余儀なくされ、娘と彼氏の家に転がり込むところからが本編です。当然、マイケル・パレがその後出てくることはない。未だかつてこんな奇怪な導入の映画は観たことがありません。



スカーレット自身もカイロプラクターなんですが、頭蓋と仙骨にスピリチュアルに働きかける怪しいカイロプラクターのようです。と思ったら本作の製作会社も「頭蓋仙骨プロダクションズ」とかいう謎すぎる名称。そういうのを布教するための映画なのか?? さすがアマプラ謎映画は魔窟です。



で、娘と彼氏の住んでいる家が毒々しいというか悪魔的というかヤバげなインテリアなんですが、そんなとこでセキセイインコを1羽飼っているのが愛鳥家としては著しく不安にさせられます。ホラー映画でインコが出てくると大抵ろくなことがありません。人が裂かれるシーンは観たいけど、鳥が酷い目に遭う映像など決して観たくないというのに。



しかもその家ではDVが日常だったのかインコのしゃべるワードが「ヤメテ、オネガイヤメテ」しかないっていう。これはもう100%ろくなことにならないな…と思っていたら案の定、インコのつぶやきにキレた娘の彼氏が「うるせえ!!」とブチ切れてインコを殺してしまいました。はぁ~~なんてクソ映画だ…



ちなみに肝心の「マミー」に関してですが、








「ミイラが潜んでいるのか?」


煽り文句が疑問形だけあって若干不吉な予感もありました。



するとこちらも案の定、スカーレットの幻覚でしか出てきません。ミイラによる殺戮は全くなし。しかも出てきても大体ベランダなので家の中ですらない。埋められていたのも家の外。そして総出演時間はおそらく3分もない。



これのどこが「マミー・インサイド」なのか!

「マミー・アウトサイド」じゃないのか!?



と思ったら原題は「マミー・ディアレスト」(親愛なるマミー)でした。

それなら仕方ないな…?

めっちゃどうでもいいけどそのマミーの名前はクレオパトラでした。



そこで殺されて包帯グルグル巻きにして埋められたらしく、その曰くがスカーレットに幻覚を見せていたと。しかしいまいち集中できず要領を得なくてよく分からなかったのでもう1回観ましたが、やっぱり目と意識が滑るのでよく分かりませんでした。



まあ、冒頭の面白マイケル・パレが観れただけでも299円のもとは取れたんじゃないかなとは思います。



「マミー・インサイド」(Amazon Prime Video)


コメント

匿名 さんのコメント…
肝心の背骨が折れるシーン無しでダイナミック理由付け(扱い雑)
べつに事故でもいいのにインパクトが欲しかったのか

「ダメだ犬は〇せねえ、友達になる」
リーサルウェポンたぶん2で大量〇人鬼リッグスもマータフにゆってた
岩石入道 さんの投稿…

>2024年5月11日 10:39の匿名さん

アマプラ謎映画にお行儀の良さなど求めていないのでこういうインパクトの出し方は歓迎したいですね。この映画の場合は冒頭以降それ以上の面白味がないのが問題ですが。