概要
原題:Pet Sematary: Bloodlines
製作:2023年アメリカ
配信:Paramount Pictures
監督:リンジー・アンダーソン・ビア
出演:ジャクソン・ホワイト/フォレスト・グッドラッグ/イザベラ・スター・ラブラン/ジャック・マルハーン/ナタリー・アリン・リンド/ヘンリー・トーマス/サマンサ・マシス/パム・グリア/デヴィッド・ドゥカヴニー
1969年、メイン州の小さな田舎町ラドロウから出て行こうとしていたジャドとノーマ。だがその日、ノーマが友人ティミーの飼い犬に腕を噛まれてしまう。その犬は様子がおかしく、ベトナム戦争帰りのティミーもまるで人が変わったようになっていた。ジャドはそれをきっかけにラドロウの暗部について知ることになる。
予告編
感想
2019年版「ペット・セメタリー」の前日譚。
そこにペットを埋めると、中身は別物になって帰ってくる。
製作していることさえ知らなかったので、いきなり配信が始まっていて驚きました。
ということで今日は配信謎地雷じゃなくて普通においしいホラーが摂取できる!と喜び勇んでレンタルしてみたわけです。が、やっぱり劇場公開から配信スルーに格落ちするだけあってかなり微妙な出来でした。ソフト化どころか日本版予告すらないし。
内容は、原作にも出てきてルイスにペット・セメタリーのことを教えてくれた隣人ジャドの若い頃の話。
と言ってもヤングジャドがペットセメタリーに愛犬を埋めるのではなく、ベトナム戦争帰りの友人の様子がおかしいと思ったら親に埋められていた、という。
「別物になると分かっていてもなお、愛する者を埋めてしまう葛藤」が描かれるわけではなく、復活した者の脅威をプチゾンビパニック的に描く。そこに邪悪の根源が明かされる超自然スリラーが少々…といった中途半端な塩梅。
何かやけに淡々としてるなーと思ったらBGMがほとんどないんですよね。クライマックスではそれなりに激しいバトルや追っかけっこがあるのに劇伴が流れないだけでこんなにも盛り上がらないとは…。
何気にデヴィッド・ドゥカブニーやパム・グリアといった一昔前のスターが出演しているものの、こちらも大した活躍はなく雑に殺処分されるだけで何かもったいない。どうせそんな扱いならマイケル・パレやエリック・ロバーツの方が面白くなったのではないだろうか。
スプラッター要素もあるっちゃあるけどやはりインパクトには欠け、指先とか足の甲がグズグズに剥けるシーンがちょっと良かったくらいかな…ってぐらい全体的に印象が薄い。
「時には死の方が良い」
これは原作(と初代映画版)を象徴するセリフで、本作のエンディングでも同様に語られます。しかし本作のジャドがつぶやいてしまうと何かメタ的な自虐のように聞こえてくるのが何だか皮肉なところ。むりやり過去をほじくり返してコレジャナイ感あふれる前日譚を作ってしまってるわけですからねえ。時にはフランチャイズを終わらせた方が良いこともある。それでもまだ続編を作るのであれば、ペットセメタリーに埋めた馬とか牛が住民を襲い食らう元草食系ゾンビアニマルパニックホラーにでもしてみてほしいかなと思いました。
「ペット・セメタリー:ブラッドライン」(Amazon Prime Video)
コメント
「アーイム・ダディッツ」と間違えて検索して、
ジーパーズ・クリーパーズ続編「ヒューマン・キャッチャー」見て思ったやつだ
なんかイヤーなガキしかいなくて、あんまり面白くなかった…
該当wikiなんかではカメオとか書かれているジャスティン・ロングが、
カメオどころかきちんと出ていたとこだけ嬉しかったです
>2024年5月18日 21:19の匿名さん
ジーパーズクリーパーズもヒューマンキャッチャーも観たことないんですが、
ドリームキャッチャーと何か共通点が…?
ジャスティン・ロング好きなら「バーバリアン」おすすめですよ。
「ヒューマン・キャッチャー」が日本オリジナルタイトルで
「ジーパーズ・クリーパーズ2」が原題なんですよ
や、まあ好きというほどでは、いや好きなのか?
Mr.タスクでトドになるのはくだらなさすぎてちょっと面白かった
そういやそんなのにも出てましたね(観てないけど)
ホラー映画ではひどい目に遭う役割が多い人なのかな~