概要
原題:Savage Creatures
製作:2020年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:リチャード・ロウリー
出演:ケリー・ブラウン/ビクトリア・ステッドマン/ライアン・クイン・アダムス
田舎へやってくる旅人を捕らえて食べる殺人鬼親子のリズとダービー。彼らは今日も道を歩いていた女子2人組・ローズとウルスラを家に誘い込み、その肉に喰らい付こうとしていた。だが、彼女たちはただの人間ではなく吸血鬼だった。殺人鬼親子を返り討ちにしたウルスラたちはそこでのんびりするが、外ではエイリアンが地球に攻めてきており、その辺の人間をゾンビ化させていた…
予告編
感想
人喰い殺人鬼親子
VS
吸血鬼女子コンビ
VS
松果体を狙うゾンビ軍団
VS
空飛ぶ貝っぽいエイリアン
VS
サイコ神父&二丁拳銃シスター
…という多種多様なクリーチャーが入り乱れて戦うカオスなバトルロイヤルを描いた低予算謎映画。299円。
例によって暗黒と絶望の I.T.N. でZ級スレスレの映像クオリティではありますが、これはネタがギッチリ詰め込まれていて好感が持てるタイプのインディーズホラー映画でした。
ストーリー的にはとりとめもまとまりもなく、人喰い殺人鬼親子が狙いをつけた若い女性ふたりが実はたまたま吸血鬼だった!からの突然攻めてくるエイリアン!そしてゾンビ!ついでにいかれた神父!なぜか二丁拳銃を撃ちまくるシスター!など唐突すぎて整合性もくそもない。俺は好きなクリーチャーを出して戦わせたいだけなんだ!という、小賢しさとは無縁の稚気丸出しっぷりには逆にあっぱれを出したい。
何といっても登場するクリーチャーたちは単なる定型ではなくそれぞれ独自の個性を持たせてあるところがいいですね。本作のゾンビはただの人肉を求めているわけでなく、人体の中であの世とこの世を結ぶ聖なる部位と言われる松果体を求めるゾンビ。人の顔面をパカッと割って、モロンとこぼれた脳みそから松果体だけを抜き取ってパクリ!そして勢いよくドバーンと昇天!安いながらも結構インパクトのある良い絵面でした。
エイリアンの方もエイとアワビを合体させたようなキモカワ魚介系なビジュアルのやつがその辺をふよふよと飛び回り、ボウガンで撃たれるとキューピー人形か何かのおなかを押した音のような可愛らしい悲鳴を上げて落ちていく。くだらない…なんてくだらないんだ。でも、こういう方向性の馬鹿馬鹿しさは嫌いではないですね。尺は75分とかなり短め、エンドクレジットでは楽し気なNGシーン集もアリということであの I.T.N. としては久々にそこそこ満足できる謎映画でした。
「サベージ・クリーチャーズ」(Amazon Prime Video)
コメント
吹替でNGされてもという
Amazonレビュー★2.5「説明が無いから誰が何の役割か分からない」
とか言う人がいたけど、OPで「DNA盗まれたよ」と新聞記事で説明してるし、
少ないキャラの一人である、最初に会う親切だけど不潔なおじさんが、
「兄貴は恐竜コレクター」とセリフで教えてるのに
映画がアレだと見る側の質もヤバくなっちゃう傾向があるのだろうか
なお映画自体はさして面白くないです
>2024年5月6日 11:22 の匿名さん
それはレンタル開始当時に鑑賞しましたが…内容は忘れちゃったなー
まあその手のアレな映画は映像で目が滑りセリフは耳を素通りすることが多々あるので、大事なところを認識できず的外れなツッコミを入れてしまうのはわりとありがちかもしれません。というか私がこのブログでやらかしていても全然おかしくないです。見ながら半分寝てたりとか日常茶飯事ですしね…