「バイオレント・ペイシェント」 感想 ヒモに裁きを


概要

原題:SEVER

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:マシュー・ライアン・アンダーソン

出演:バティア・クルス/マリア・カヴチャク/ガレット・カイユエ


とある精神病院から危険な女マーサが脱走した。一方その頃、ミンディとコードは山の別荘で休暇を過ごそうとしていた。そこへ助けを求めるふりをしてマーサがやってくる。何も知らないコードは親切心から彼女を泊めてやろうとするが、それが悪夢の始まりだった。


予告編


ないです。

感想



人里離れた山の別荘で若い夫婦が精神病院を脱走してきたやばい女に襲われる小規模サイコスリラー。

でも1時間37分と尺はやや長め。

アマプラ299円。例によってitn。



この作品、まずオープニングクレジットが異様に長いです。5分以上あったんじゃないかな。冒頭で itn distribution のロゴが出るだけでもしんどいのに勘弁してくださいよ。



内容は特に変わり映えもせず間延びしており、itn的な独特な空気感というか安っぽいライティングというかまあ要するに激安です。こんなものに299円も課金する人の気が知れませんね。



ミンディとコードは山の別荘で寝ていたところ、いきなりやってきた見ず知らずの怪しい女をすぐに招き入れてしまう。



その不用心さも気になる所ですが、それより旦那の「コード(Cord)」という名前が微妙に引っかかります。なんだかヒモみたいじゃないですか。緊迫した場面でも「コードを見えないところに!!」などというセリフが出てくると大掃除でもしてるみたいで微笑が浮かんできます。



マーサは「娘はコードと不倫して妊娠して捨てられて自殺したんだ!!ウオオ裁きを下してやる~~!!」などと因縁をつけて危害を加えてくるが、コードは全く身に覚えが無いと言い張る。ミンディの方はなぜかマーサの言い分を信じ、一緒になってコードを非難してしまう。「あんたが全部悪いのよ!」…だそうなのでやはり彼はヒモなのかもしれません。



コードはマーサの娘と不倫していたのか!?

していないのか?



ネタバレしても誰も怒らないと思いますので真相を書いてしまいますと、マーサの娘(と言いつつ実は妹)と不倫していたのはコードではなくコードの父親だったというオチでした。


「コードは父親の名前を受け継いでいるんだ…!」


…ってまるでそれが衝撃のどんでん返しであるかのように明かしてくれましたが、何ともはやしょうもない。ただただヒモ…いやコード君がかわいそうなだけでした。



まあでも、itnにしては支離滅裂ではなくシンプルな話でまだ観やすい方ではあります。

とにかく間延びしているのが一番つらいので、少なくともあと30分削って1時間7分くらいにまとめれば良かったんじゃないかなと思います。




「バイオレント・ペイシェント」(Amazon Prime Video)


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