概要
原題:The Wild Man: Skunk Ape
製作:2021年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ライアン・ジャスティス
出演:ローレン・クランドル/ジュリアン・グリーン/マイク・リード/マイケル・パレ
南フロリダのある小さな町。そこで失踪した少女の行方を追って、ドキュメンタリー映画の撮影隊がやってくる。失踪者と関係があった森のオヤジを取材していたサラは、そこに幻の臭いビッグフットこと"スカンクエイプ"が存在することを知る。オヤジと共に森にキャンプを張り、ついに出会ったスカンクエイプの真実とは!?
予告編
感想
先月末からアマプラ配信開始の新作。
謎の珍獣を追うドキュメンタリー撮影班が体験する恐怖を描いたPOVスリラー。
299円。
「スカンクエイプ」なるUMAを聞いたことがあるでしょうか。フロリダ州エバーグレーズ国立公園で目撃されている類人猿型の謎生物とのことですが、特にマニアでもない私はこの映画で初めて知りました。何なら最初はこの映画のオリジナルモンスターなのかな?と思ってたくらいです。なんか聞いた感じ屁で攻撃してくるゴリラしか想像できませんしね。そんなふざけたゴリラ・モンスターはB級お笑い映画の一発ネタとしてもなかなか採用できないものです。
しかし、実際は別に屁を噴射してくるわけではなく、ただ体臭がキツイだけのビッグフットもどきでした。いくらセリフで「臭い」と言われてもこっちにはニオイなぞ伝わらないので単なる着ぐるみビッグフットにしか見えないのが難点。しかも別に我慢できないほどの悪臭ではない模様。
もう少しスカンクエイプならではのインパクトが欲しかった。ただ、着ぐるみビッグフットにしてはキルカウントがかなり多く、その点はまあまあ良かったです。
97分と微妙に尺が長く、序盤中盤はかなり間延びしていてつらいものがあります。毎度ながらどうでもいいシーンが多すぎる。しかしこの映画、スカンクエイプがただ暴れるだけでは終わらない。そこからさらに背後にあるトンデモな陰謀に踏み込んでいくのがおもしろい。
そこらへんの展開は一応あまりネタバレしないでおきますが、いきなり胡散臭いオーラをまとったマイケル・パレが現れた時は不意打ちすぎて吹き出しました。またそんな黒幕的ポジションですか。しかも大物っぽいオーラを出しておきながら一瞬でやられてしまうのもたまらない。しかしまさかこんな得体の知れない激安POV映画にまで出演しているとは…そんな彼こそ「ザ・ワイルドマン」の名にふさわしい野性的俳優ではないでしょうか。今日はそんな風に思いました。
「ザ・ワイルドマン」(Amazon Prime Video)
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