概要
原題:SHARK EVIL
製作:2023年中国
発売:アメイジングDC
監督:チェン・ファンシャン
出演:ドン・ファン/ウェイ・シャオシュン/ファン・ジーリン
海で船上パーティを開き、騒いでいた若者たち。その中にはサプライズプロポーズを決めようと意気込んでいた者もいた。だが、そんな若い肉たちに突如巨大なサメが喰らい付いてしまう。
予告編
感想
近年むやみやたらと生産されている中華製フカヒレ映画。
邦題もジャケ絵も煽り文句も全くやる気のない無個性さ。そのわりにしっかりDVDが発売されているあたりが何にでも喰らい付くサメ映画マニアの悪食ぶりを物語っています。
「生存率0%!」
わりと見飽きたキャッチコピーだけど今回も生き残ってるじゃんかと突っ込まざるを得ない。
U-NEXTの見どころ紹介文
「とても太刀打ちできそうにないサメを相手にどう戦うのか注目だ。」
は何か独特の表現で面白そうだけど、別にそこまでのサメでもないのでやはり苦しい。
どうでもいいけど私がこの邦題を変換したら
「食事ン鮫」
と出ました。こっちの方がゆるくてイイ感じなんじゃないかな。意味は同じようなもんだし。
ほんで内容の方ですが、金持ちでいけ好かない若者たちが恋愛話でキャッキャしながら海上で遊んでいたら、食人鮫が!!
という超絶マンネリ感あふれるお話。
どうしてこう中国人は毎回同じようなサメ映画ばかり作るのか。
とはいえ一応海で撮影はしてるし、サメのCGもそれなりに悪くはないです。
また、サメ映画として完全に出涸らしのお湯レベルかというとそこまで救いようがないわけではなく、味も香りも全然ないものの一応薄っすら焦げ茶色がついている程度の個性はなくもない。中国人の家へ遊びに行ったらゴミ箱の中から拾ったティーバッグで淹れたプーアル茶を出されたようなものだと言えるでしょう。
で、その個性というのはまずフカヒレ目当てで釣り上げたサメを吊るしておいたら忘れた頃に頭をガブリとやられる場面ですね。中国人相手だとサメ映画も喰うか喰われるかの戦いになるのがちょっと面白い。ビックリしてモリを発射してしまい仲間に当てるシーンも含めて結構笑える絵面でした。冒頭がそんな感じだったので本編もそこそこイケてるのかなーと期待はしたんですが…
その後の人間模様が本当に心の底からどうでも良すぎて意識を保てないんですね。お手軽紋切り型すぎて。中華製モンパニは全部そう。ただ、本作の場合は生き残るメンバーが今までにないパターンだったのでそこは予想を裏切ってくれて良かったと思います。終盤、「仇を討つ!」と言い出した時はやっぱり予定調和かなと思ったけどそこも裏切ってくれましたしね。
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