概要
原題:Brut Force
製作:2022年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:イブ・シミントン
出演:レリア・サイミントン/タイラー・ポージー
ロスで記者をしていたスローンは、カリフォルニアにある実家のブドウ園が何者かから嫌がらせを受けているという知らせを受け、帰郷する。街では移民労働者排斥運動が起きており、建設中の作業員寮が放火される事件まで起きてしまう。さらにそれらのことを調べるスローンへの嫌がらせも始まり、彼女は血塗られた農園の歴史を知ることになる。
予告編
感想
これもU-NEXTで今月から配信開始のインディーズ系サスペンス謎映画。
399ポイント。
最近わりと酷いインディーズ映画ばかり見ていたので、それらと比べれば非常に真っ当な作品ではあります。ボンヤリ観ている限りでは特にこれといったツッコミどころも破綻もないし、退屈で寝ちゃう!というほど虚無でもない。地味すぎるのが難点ではありますが、インディーズ映画でこれだけのクオリティなら充分すぎると思います。
内容は、実家のブドウ園が嫌がらせをされている件の調査に乗り出した女性記者がライバル農園との血塗られた因縁を知る…という話。「黒幕がライバル農園」っていうのは一応ネタバレなんですが、全然驚くようなネタでもないし別にいいですかね(事後承諾)。
なんせ映像的にはほぼ見せ場がないくらい地味なので語る所が少ない。基本的に主人公スローンが色んな人に質問して回るだけです。クルマをパンクさせてきた男との取っ組み合いの格闘戦が唯一の盛り上がりどころでしょうか。それも別に出血はしないので、このホラーみたいな邦題はいささか大袈裟すぎる印象を受けます。
まあ農園の歴史が血塗られていると言いたいんでしょうけど、原題は「Brut Force」なのでここは「ブリュット・フォース ワインの力」みたいな邦題にした方が埋没せずに済んだのではないかと。意味はよく分からんけどブルートフォースとかけたタイトルなんですかね。
あとこの手のムラ映画を観ていつも気になるのが、そこの権力者が地元警察を完全に支配下に置いていることです。警察が役に立っては困るという作劇上の都合なのか、本当にアメリカの田舎ではそんな風になっているのか。田舎の雰囲気的にそれも否定し切れないのが怖い。まあ道警も似たようなもんかもしれませんけどね…。
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