「逃走トランスポーター」 感想 ゴールド免許級スゴ腕ドライバーの日常

概要

原題:Driver

製作:2021年アメリカ

配信:U-NEXT(トランスワールドアソシエイツ)

監督:マイケル・ラザール

出演:マイケル・ラザール


高額な報酬と引き換えに犯罪者の逃走を請け負うドライバーのレイ。彼は仕事をする上で掟を持っており、それをかたくなに守ることで生き延びてきた。今夜の客は伝説の大泥棒ビリー・レッド。ところが、ビリーが逃げる途中で心臓発作を起こしてしまい…。

(↑U-NEXTより)


予告編

感想



製作・監督・脚本・主演:マイケル・ラザール


…という、知らない人のワンマン謎映画。

毎度おなじみ暗黒と絶望のitn distribution



U-NEXTで何となくそれなりのB級カーアクションのような顔をして399ポイントという高額で配信されていますが、全くもってカネをとれるレベルの作品ではございません。知り合いのおじさんが趣味で作ったというなら賞賛しますけども。



犯罪者の逃走を手助けする裏のドライバーことマイケル・ラザールが伝説の大泥棒を乗せるが、彼はけっこうなご老体だったので心臓発作を起こしてしまいちょっと面倒なことに。ラザールは闇医者を呼び、一命を取り留めた大泥棒を自宅へ送り届ける。するとそこには彼の娘がいて、ラザールと何となく良い仲になっていく。だが、その娘は実は警察官だったのだ。



伝説の大泥棒と同居している警官ヒロイン(しかも結構偉い立場っぽい)という設定はいかがなものか。父親の本性を知らないならまだしもそんなことないし、別に汚職警官でもなさそう。



かと言って警官と犯罪者の禁断のラブロマンスが主軸…になりそうでならない。というか警官ヒロインが結構な猛者面なので微妙に恋愛っぽい空気を醸し出された時はビビりました。それが主軸にならなくてまあ良かったけど、そもそも何が本筋なのか分からない。伝説の大泥棒はそんなに絡んでこないし。序盤でラザールがバーを買い取って経営者に転身しようとしているかと思えば後半には忘れ去られてるし。



しいていえば「逃走トランスポーターのちょっとキケンな日常生活」をやりたそうな感じに見える。



しかし、基本的に普通のおじさんたちがスカした顔で特に意味のないスカした会話を垂れ流すだけなので、二重の意味でスカスカな映画です。



当然手に汗握るカーアクションなどあるはずもなく、逃走トランスポーターは普通に法定速度を守って大人しく運転しているだけです。おそらく彼はゴールド免許を所持していることでしょう。アメリカにそんなのないか。



たまにほんのちょっとだけ銃撃戦が起きたりするものの、驚くほどめちゃくちゃな編集で何が起きているのかさっぱり分からない。普通に見ていると困惑すること必至です。普段当たり前のようにアクション映画の銃撃戦シーンを観ているけど、いざ撮影・編集するとなると相当神経を使うもんなんだろうな。今日はそんな風に思いました。



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