概要
原題:Getaway
製作:2020年アメリカ
配信:U-NEXT(たぶんトランスワールドアソシエイツ)
監督:レーン・トラン
出演:ジャクリーン・ベサム/スカウト・テイラー=コンプトン/ランドリー・オルブライト/レーン・トラン
タマラは友人の同性カップルと3人である湖を訪れる。それは週末のささやかな女子旅であった。現地のバーで酒にドラッグとハメを外す3人だったが、タマラは気が付くと怪しい男たちに拉致されてしまっていた。彼らは「美人が現れたら逃さない」を家訓とするカルト・ファミリーだった…
予告編
感想
U-NEXTで今月から配信開始の新作サイコ・スリラー(自称)。
399ポイント。
女性3人だけで田舎の湖で遊びまくっていたら、旅行者の女性を狙うヤバい家族に捕まってしまい…という話。見るからに超絶低予算ですが、スカウト・テイラー=コンプトンが出演しています。頑張ってるなあ…と言っていいのかどうか。
まあ、主役の女性3人組が遊んでいる前半はまあまあ普通に観られる作品です。話の流れに破綻はないし、時系列もいじられてないし、無駄な場面転換もなくストレスフリー。主人公タマラが道中ガス欠を起こしてしまい、怪しい二人組に助けられるなど伏線もきちんと(?)張られております。燃料計も見ずに旅行すんのけ?というつっこみはさておき。
まあ前フリはそれでいいんですが、後半になると一気にアレな感じになります。スカウト・テイラー=コンプトンも急に全然出てこなくなる。
酒とドラッグで酩酊したタマラは、地元のサイコなファミリーに拉致されてしまう。リーダーのオヤジはタマラを縛り上げ、
「家族の掟なんだ。美人が現れたら逃さない」
と舌なめずりをする。
でも、その場は何もせずとりあえず自宅に帰って普通に過ごすサイコファミリー。
なんでだ。
そこまでは一応普通のサイコスリラーっぽい雰囲気なんだけど、タマラがあまりビビらないどころか急に
「地獄の罰を与えよう」
とか言い出してサイコファミリーにゲロを浴びせかけるというキテレツな展開には驚きました。これは伏線も何もなかった気がする。そしてこのサプライズ・ゲロ・アタックから本作は急にレールを外れてあらぬ方向へと暴走していきます。
と言っても路線的には「サベージ・クリーチャーズ」とかあの辺に近いし、そこまでのインパクトでもないかなあ。その代わり、クオリティの低さという点ではクソ映画マニアをうならせるポイントがあります。例えば効果音を入れ忘れている箇所がいくつかあるようで、サイコファミリーのオヤジが銃で撃たれて倒れる場面では肝心の銃声を入れ忘れているせいで勝手にいきなりぶっ倒れるという珍場面が出来上がっています。仮にも敵のボスだというのにそれで良かったのか…?
コメント
え、ゲロで反撃するよりトンデモな映画が…!?
そのうち見てみますね。