「パンダザウルス」 感想 奇 猫 熊 直 撃

概要

原題:PANDASAURUS

製作:2024年アメリカ

発売:コンマビジョン

監督:マーク・ポロニア

出演:マーク・ポロニア/タイタス・ヒムルバーガー/ナタリー・ヒムルバーガー/ケン・ヴァン・サント


地球にはまだ、

解明されていない謎が

数多く残されている!

目撃せよ!世紀の怪物!

これがパンダザウルスだ!

(↑ジャケ裏より)


予告編

感想



”ペンシルバニアのスピルバーグ”ことマーク・ポロニア御大の最新作。

今回も 4,950円 出してブルーレイを買わせていただきました。






見知った名前が並んでますね。

どうでもいいけどブルーレイだとPS4じゃないと見れなくてめんどくさいのでDVDにしてくださいコンマさん。







アメリカ版のジャケがほぼ熊な件。

現実のパンダザウルスの姿は…後で貼ります。




内容の方は、途方もなくひどいです。

ポロニアはいつもひどいじゃないか!そんなの通常営業だろ!と思うかもしれませんが、いや確かにそれもそうなんですが、しかしいつにも増してひどい。明らかにひどい。本編75分なのに体感時間は本気で確実に4時間超あります。体内時計の狂わせ方が半端ではない。



冒頭、パンダを始めとしてワニとかカメとかフラミンゴとか色々な動物が映ります。マーク・ポロニアが動物園に遊びに行った際に撮った映像でしょう。この際それを75分間流してくれた方がどれだけ面白くなったことか。



しかし悲しいかな、そのうち本編が始まってしまいます。



まず動物園を経営しているヒムルバーガー夫妻がなぜか突然現れた肉食恐竜(※人形)に襲われます。どこからどう現れた恐竜なのか全く何の描写もありませんが、まあとにかくこいつが動物園のパンダとなんやかんやで合体事故でも起こすのでしょう。



…と思ったらそんなことはなく、普通にパンダザウルス(※人形)がヌッと現れて恐竜と戦い始めます。








なんという衝撃映像。まあ、出し惜しみしてないのは良いです。しかしそこからパニックが起きるわけでもなく、精神科医のマーク・ポロニア(役名もポロニア)が「パンダザウルスの存在を信じているヒムルバーガー夫妻」のカウンセリングをしている場面に飛びます。どうもパンダザウルスはヒムルバーガー夫妻の妄想であるようです。



「妄想か、現実か」。それが今回マーク・ポロニアが仕掛けた本作のテーマであり、本作がいつもよりひどい出来になっている元凶でもあります。というかマーク・ポロニアじゃなくてもそういう映画って大体面白くならないと思う。



そのうえ本作は基本的に誰かのインタビュー映像で話が進みます。いやどこにも進みやしないしただ尺を埋めてるだけだけど。



精神科医マーク・ポロニアはこう語ります。



「人々は信じないよ

精神的に健康ならなおさらだ

パンダと恐竜がひとつになるなんてね」



この業界では40年ぐらい前には既にタコとサメが合体する映画もあったので別に信じないこともないけど、


パンダが暴れるアニマルパニックなんて他にないんだからどうせならパンダだけにしておけば良かったのに、


どうしてわざわざ恐竜なんて混ぜてしまったのか?

その発想にもうついていけない。







これが答えか?





パンダザウルスの存在を否定するポロニアはさらにこう語る。



「余興みたいなものだ

変人か作り物のぬいぐるみだろう

5ドルくらい払って適当にやらせているのだろう

金を稼ぐためなのが見え見えだ」






こ…これは自虐なのか?

それとも自白と言うべきですか?

いずれにせよモキュメンタリー調の作風もあってフィクションとは思えなくなってきます。


とはいえこの映画で金を稼げるとは思えませんが…

日本でも円盤42枚しか売れてないでしょ…

大丈夫ですかねコンマビジョンさん?




「悲しいことに本当の幻覚になってくる

精神病の人によくある話だけどね」




まるでオレは正常だと言いたげなマーク・ポロニア。

どう考えてもあんたがペンシルバニアで一番イカレた映画人ですよ。


そんな悲しい精神病扱いされたヒムルバーガー夫妻のコメントは…?



「悪魔鮫はもうお腹いっぱいだよ」



どうやらクソシャの見すぎで精神に変調をきたしていたようです。

クソシャの摂取はほどほどに…。









~完~




「帰ってきたエクソシスト・シャーク」(Amazon Blu-ray)




コメント