概要
原題:The Winter Witch
製作:2022年イギリス
配信:U-NEXT(おそらくトランスワールドアソシエイツ)
監督:リチャード・ジョン・テイラー
出演:ローズ・ハッキ/イーヴィー・ヒューズ/ルーラ・レンスカ
ジャーナリストのイングリッドは、故郷で起きた殺人事件を取材するため娘を連れて帰郷する。だが、かつてそこでイングリッドの母と娘が伝説の魔女フラウ・ペルヒタに呪い殺されたことがあり、魔女の再来を恐れる祖母や村人には露骨に嫌がられる。そのうえ、さらなる殺人が起きてしまい…
予告編
感想
月初めだからアマプラに新作謎映画が来るかな?と思ったら先にU-NEXTに配信されていたので、いつもより100円高い399円払って鑑賞してみました。
ヨーロッパのどっかに伝わる魔女伝説を題材としたホラー。
過去に身内を呪い殺されたジャーナリストが、現代で再度起こった不可解な殺人事件を取材するため、そして過去に決着をつけるため帰郷するが…といった話。
…が、これが途方もなくつまらない。
回りくどくて要領を得ない会話、
暗い部屋の中でダラダラ会話、
ストレスがたまるだけのトゲトゲしい会話、
風景以外見所皆無の映像、
おじさんがウロウロ無言でおさんぽしてる様を4分ぐらい見せられる、
そもそも何も起こらない!
どこを取っても隙の無いくそつまらなさに失神は不可避であると言えます。
真面目に集中して完走できる人などこの世にいないでしょう。
主人公のジャーナリストは故郷で
「何で帰ってきたの!」
「お前のせいでウチの子は死んだんだ!」
「お前がいると魔女が出るから帰れよ!」
とひたすら祖母や村人に超ウザがられ、それでも決着をつけるとか言って居座りつつ別に何もしません。なんでもいいから何かしてくれ。
後半、ジャーナリストの別れた旦那が心配してやってくると、今度はジャーナリストの方が
「何で来たの!帰れよ!」
と思い切りウザがる。
この映画、そんなんばっか。数少ない味方なんだからもっと大事にしてやれよと。
魔女はたま~にチラッと出てきて申し訳程度のジャンプスケアを提供してくれますが、出演時間は「サメデター」のサメより気持ち多いかなと言った程度です。要するに数瞬です。
なんでジャーナリストの家族が魔女に呪われてたのか全然わからんし、魔女の撃退法も全然意味分からんし、木の枝でひと突きしたらアッサリ消えました。なにしてんだこれ。
同じフラウ・ペルヒタ伝説を題材とした「マザー・クランプス」も恐ろしいほどのクソ映画でしたが、あっちは笑えるツッコミどころが満載で可愛げがありました。魔女が人肉クッキー焼いてくれますしね…4年経っても覚えてるクソ映画なんてなかなかないですよ。
しかしこちらには何もない。4分で忘れそうです。同じイギリスクソ映画でもアンドリュ・ジョーンズ監督作やスコット・ジェフリー作品ですら何かしらネタ要素はあるというのに何もない。
しいて言えば、上にも書いたけどよくわからんオジサンが4分ぐらいずっと無言でウロウロおさんぽしている映像が奇異に映るくらいです。そんなところが一番インパクトあるなんて…「サメデター」の夕日みたいなもんですかね。
夕日と言えば、まあ場面転換のたびに入る森や山の空撮映像は非常に綺麗でイイ感じなんですけどね。もう80分間ぜんぶ森や山の空撮映像にしてくれた方がまだましだと考えられます。むしろもう80分間オジサンの散歩映像でもいい。
ああ、それとオープニングクレジットは格好良かったですね。タイトルバックの出来が無駄に良いんです。さすが「オープニングタイトルシークエンスデザイン」なんて仰々しい役割のスタッフがいるだけのことはありました。
「マザー・クランプス クリスマスの魔女」(Amazon Prime Video)
↑珍作クソ映画マニアの好事家にはこちらがオススメ。
コメント