「2025」 感想 終末は何度でも訪れる

概要

原題:EARTH HAS FALLEN

製作:2021年アメリカ

発売:AMGエンタテインメント

監督:ベンジャミン・カーランド

出演:テイラー・ジラード/クロエ・テイラー/リヤ・メイ・アトウッド/メイスフィールド・スタートウェザー


2025年、巨大隕石の衝突によりアメリカは壊滅。生き残った人類は宇宙へ避難する。だが、その男は避難時にはぐれた娘を探して今も地球上をさまよっていた。


予告編

感想



今どき臆面もなく「2012」のパチモンジャケットでDVDリリースして



『2012』から13年。終末は再び訪れる―

世・界・壊・滅 噴火・竜巻・津波・地震 

あらゆる災害が地球を襲うパニック・アクション!



などと煽りつつ、そんな災害描写は

冒頭1分ポッキリで完・全・終・了

あとはヒゲのオッサンがひたすら無言でウロウロしている超絶低予算ムービー。

いくら低予算でも2~3分くらいはあるだろうと思って399円レンタルしたのに…

予告編サムネもクソっスね。




世界崩壊後に娘を探して森をウロウロするのも結構ですが、全編セリフなしのサイレント仕立てなのがまたつらい。これたまにやるやついるけど「セリフなしで表現するなんてアーティスティックで面白いだろ?」みたいなズレた心意気を感じてしまって余計につらい。一応テレビとかラジオ放送では音声入ってるし、ここぞとばかりに主人公が吹き込んだ音声が放送されるシーンは印象的になってなくもないけど…




また、セリフがないだけでなく人を殺害するシーンもほとんどカットされております。高尚な精神をお持ちというか何というか、これはスープも具もあえてなくした斬新なラーメンなんだぜ!みたいな。なぜそこまで己を縛り付けるのか。ただ、暴徒に対してナイフを上からポロリと落とすだけで仕留めたシーンだけはちょっと笑えましたが。刺さるところも映っていればなあ。



道中出会う人全てが主人公を見ると猛烈な勢いで殺しにかかってくるのは何かよく分からない。暴徒はまだしもただのおばさんっぽい人も殺意剥き出しでかかってくる。ゾンビ化したわけでもないのに何なんだ。単なる物盗りなのか。友好的に接してきて油断を誘うジジイまで出てくるけど、一言も会話をしないのがやはり変。夜のシーンを昼間に撮影しているのも変。輝度を下げれば夜に見えるってわけではないので…



クライマックスからのオチは意外と衝撃的だったので(納得はいかない展開だけど)、ほんの少しは楽しめたと言えなくなくもない気がしました。あと、わりとどうでもいいんだけど人類が宇宙に避難したという設定ですが、2025年にそれは無理じゃないかなと思いました。確かに近未来っぽい数字だけどもう来年だからね。




「2025」(Amazon Prime Video)



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