「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国」 感想 メカチンパンマークⅡ vs 破壊神

概要

原題:APE X MECHA APE: NEW WORLD ORDER

製作:2024年アメリカ

発売:ニューセレクト

監督:マーク・ゴットリープ

出演:ショーン・ヤング/アシュリー・アールキスト/ジャレッド・リベット/エリック・ローランド/アシュリー・ダキン


宇宙から帰ってきて巨大化したチンパンジーのエイブラハムは孤島で厳重に監視されていた。ある日、豪華客船が謎の巨大生物に襲撃されて沈没する。それは太古の破壊神クラールーだった。クラールーはエイブラハムを襲って重傷を負わせた後、調子に乗ってカリフォルニアまで侵攻。それを受け、日本が再開発していた災害用救助ロボ”メカチンパン・マークⅡ”が勝手に出撃するが…


予告編


感想



アサイラムのゴジコンパクリ怪獣映画シリーズ「ロード・オブ・モンスターズ」最新作。

前作までの記憶は全然残っておりませんが、一応全部観てきているので今回も付き合いで鑑賞してみました。



アサイラム的にはいつものことですが、スペクタクルな戦闘シーンは上に貼った予告編に1滴残らず出し尽くされております。ということで、予告編さえ見ておけば本編を観る必要はまったく無いと考えられます。



まあ itn系謎映画に慣れた今となっては、わずか2~3分でもそういうシーンがあるというだけでそれなりに満足できなくもない。とりあえずメカメカしい巨大チンパンジーと変な触手モンスターがビシバシやり合うクライマックスはそれなりに楽しめます。それなりに。



ほんで残りは至極どうでもいい会話シーンで構成されているわけですが。


特に序盤で沈んだ豪華客船がテロではないかと疑ったジャーナリストが警備会社?にねじ込んで押し問答するくだりの無意味さはなかなかです。そんな「武器を持ったテロリストを乗せてもうたんやろ!?警備がテキトーだったんやな!?」なんてしつこくウダウダ追及されても、視聴者は破壊神の仕業だと知っているわけで。半端ないどうでもよさ。



前作で破壊された?メカチンパンの新作メカチンパン:マークⅡはなぜか日本の企業が災害救助ロボとして再開発したことになっており、高田首相とやらが得意げにご紹介。そして開発者兼パイロットの名前が津久本理央。どうでもいいけど”津久本”なんて超絶レアそうな苗字をわざわざどこからひねり出してくるのか非常に疑問です。ググっても出てこないし実在しない苗字っぽいぞ。



高田首相は実に日本の政治家らしい良い性格をしていてアレ。カリフォルニアとかで暴れる破壊神クラールーを放置できないと出撃したがる津久本さんに


「アメリカに持ち込んじゃいけない取り決めだからダメ」


と自分のリスク回避に徹し、それでも津久本さんが強引に出撃してアメリカに怒られると


「私はそんなの承認してないんで。津久本が勝手にやっただけなんで」


と知らん顔。

アサイラム的にも日本の政治家はそういうイメージなのか。

どうでもいいと言いつつこういうところはちょっとだけ面白い。

しょうもない専門家の会議シーンも今回あまりないですしね。



アメリカ側の指揮官役はショーン・ヤングですが、ネタバレしても別に誰も怒らないと思うので言ってしまうと実は破壊神を信奉する裏切り者なんですよね。わたしとしては、裏切り者と言えばやはりマイケル・パレのイメージが強いのでそういう展開なら彼を起用して欲しかったなあと思いました。




「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国」(Amazon Prime Video)



コメント