概要
原題:The Hunting
製作:2017年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ブレイン・ゴンザレス
出演:コーリー・デシルバ/コリーン・J・デシルバ/ビル・コリンズ/ジャレド・パトリック/ネイト・アルジャー
1961年、ディランという名のハンターがホブス島で行方を絶った。ディランの妻は弟子のライアンに捜索を依頼。ライアンは仲間を引き連れホブス島へ上陸する。だが、そこで見つけたのはディランと仲間の頭皮を剥がれた遺体だった。ホブス島にはツノを生やした獣人が跋扈していたのだ…
予告編
感想
今日からアマプラで配信開始の新作人喰い謎ホラー映画。
299円レンタル。
結論から先に申し上げますと、本作の怪物は人を喰いません。
人喰いっぽいやつってどれですか!?
— チュパカブラ (@momonga0951) September 13, 2024
この表紙だけで分かりますか??
すみません、人喰いに目がないもんで
ありがとうございます!!!
— チュパカブラ (@momonga0951) September 13, 2024
ほんとだ!よく見たら書いてありますね😂
観ます!
私のせいでこんな人も喰わない謎クソ映画を観てしまったチュパカブラさんには、甚大なご迷惑をおかけしてしまったことをここに深くお詫び申し上げます。
ところで、
「狩られるのは…、お前か?それとも俺か?」
って何か自信なさげで間の抜けた感じの煽り文句ですな。
シャークラブみたい。
内容の方ですが、無人島で行方不明になった師匠を探しに弟子たちが上陸したら、ツノを生やした怪人に襲われるという話。「プレデター」をやりたかったのか、光学迷彩を使っているようなシーンも冒頭にあります。というか冒頭で本編のダイジェスト映像を流す映画なんて初めて見ました。
全体的に描写もセリフもやたらフワフワしていて曖昧な感じで具体性に欠け、見るからに手抜きをしまくりです。いくらインディーズだとしてもこの熱量のなさはどうにも擁護できる要素がない。
まず、行方不明になったハンター・ディランの奥さんがライアンに捜索を依頼するくだりから既に何かおかしい。
それは本来警察の仕事だと言われても
「ディランは世間体を気にするからダメなの」
なんてしょうもない理由で却下。しかしさすがに不自然すぎるので、逆に怪しむべきポイントかもしれません。最後まで見ると、実は奥さんが全てを仕組んだ黒幕で真の怪物だったのだ!的なオチなのかなと思ってしまいましたが、実際どうなんですかね。私は半分以上ウトウトしまくっていたので色々見逃してるんですが、ラストの
「スーツをお持ちしました」
が意味深かつ意味不明すぎてそんな風に思えてきました。
それはそうと、ディランを探しに行くという話なのに、ライアンは「ケイン」「ケイン」と知らない人の名前ばかり出します。ケインって一体誰なの?と思いながら観てたんですが、どうも「ディラン=ケイン」らしい。愛称なのかミドルネームなのかさっぱり分かりませんが、混乱の元なので呼称は統一して頂きたい。エンドクレジットでも「ケイン」だったし、結局ディランと呼んでいたのは奥さんだけってことに。もしかしてそれも伏線だったのか。
ほんでライアンと仲間たちはホブス島へ上陸しますが、無人島へ人探しに来たわりには軽装でテントどころか寝袋すら持ってない。水と食料を持っているかも怪しいぐらい荷物が少ない。後でディラン(ケイン)の娘も追いかけてきますが、やはり手ぶら。別に怪物に襲われなくても遭難しそうに見えます。
そして彼らは怪物に襲われたらしき遺体を発見。何やら頭皮を剥がれたグロい遺体のようで皆吐き気を催しているようですが、視聴者には何も見せてもらえません。その後、ライアンの仲間たちも怪物に次々と仕留められていきますが、やられるシーンもやられた部分も全部見えないのでめちゃくちゃ淡泊。いつの間にか倒れているだけ。
何がどうなってやられたのか全然分からない。この際特殊メイクとまでは言わないから血糊を塗るだけでも何でもいいから何か見せろよと言いたくなる。服の隙間から濡れた赤い布を引っ張り出して内臓抜き取りを表現していたポロニアを見習ってほしい。
仲間をやられるたび、ライアン含む残りのメンバーはひたすらオタオタするだけで何もできない。何も見せてくれないし、何もしない。太鼓がドンドンドンとひたすら単調に鳴り続けるBGM。なかなかハイレベルな虚無映画です。そして怪物がいるのに焚火をしながらゆっくり横になって寝るライアンたち。
飼い主と一緒に謎映画を観ていたら眠くなってきた鳥 pic.twitter.com/XwYp4rSq19
— 岩石入道 (@ganseki20) September 13, 2024
私もウトウトしますよこれは。
その後はなんやかんや正体を現した怪物とライアン君との決闘に。
子供の喧嘩のようなたどたどしい取っ組み合いとポコポコ殴り。
もはや微笑ましさすら感じさせる、クソ映画愛好家が喜びそうなクライマックス。
そこからの
「スーツをお持ちしました」
オチが私には理解不能でしたので、誰か本作を見た人がおられましたらば解説の方をお願いいたします。
「怪物 そいつは人を喰らう」(Amazon Prime Video)
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