「悪魔と夜ふかし」 感想 バラエティで悪魔召喚

概要

原題:Late Night with the Devil

製作:2024年オーストラリア・アメリカ・アラブ首長国連邦

配給:ギャガ

監督:コリン・ケアンズ/キャメロン・ケアンズ

出演:デヴィッド・ダストマルチャン/ローラ・ゴードン/フェイザル・バジ/イアン・ブリス/イングリット・トレリ


1977年のハロウィン。深夜のトークバラエティー番組「ナイト・オウルズ」の有名司会者ジャックは、下降気味の視聴率を挽回するため刺激的なオカルトショーを企画していた。なんと悪魔憑きの少女をスタジオに呼びつけ、生放送中に悪魔を出演させようというのだ。


予告編

感想



昔の深夜バラエティ番組で起こった放送事故テープが発掘された…という形式のファウンドフッテージホラー。キャッチーなタイトルとポスターに惹かれて劇場で観てきました。



…が、正直そんなに楽しくはなかったかなあ。前置きがかなり多くて番組が始まるまでの説明が非常に長い。番組が始まっても悪魔が出てくるまで相当引っ張るんですが、その番組のトークショー部分がどうにも退屈なんです。いかにも70年代的な雰囲気は相当リアルで懐かしさには浸れるものの、あんまし面白い話はしてくれない。まあ私は80年代生まれなんですがね。しかしこの番組を何も知らずにリアルタイムで観てたら途中でチャンネル変えてますよ。落ち目の番組という設定だからそれでいいのかもしれませんが。しかし昔のバラエティ番組って賑やかしが無駄に多くて、そこは良いですね。



とはいえ本作は「深夜にさりげなく放送されているのをたまたまブラウン管で観た」というシチュエーションならもっと面白がれたと思います。しかし劇場のスクリーンではいまいちノリが合わない。あと個人的なことですが、エクソシスト的な「悪魔」ってあんまり好みではないんですよね。何せ信仰心が全く無いので悪魔に対しても何も感じるところがない。



なので「悪魔なんているわけねーだろアホ共が!全部トリックなんだよ!」という主張をゴリ押すカーマイケル教授はなかなか好ましいキャラクターでした。この手のオカルト番組には欠かせない人材です。彼がクライマックスで小切手を出したところは吹きましたね。あそこだけは面白かった。もっと全体的にそういう笑いどころがあれば良かったんですが。頭パックリ悪魔は真面目にやっているのか笑わせようとしているのかよく分からん。司会者の奥さんがらみのあたりを見るとシリアスな雰囲気だし、もしかして本気で怖がらせようとしてたんでしょうか? やっぱり悪魔憑きモノは信仰心がない人には向かないジャンルのようです。





「バトル・インフェルノ」(Amazon Prime Video)

↑似たような話ですが、こっちの方が好きかな。


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