「マッドロード マックス・フューリー」感想 フューリーマッド ロード・マックス

概要

原題:ROAD WARS:MAX FURY

製作:2024年アメリカ

発売:ニューセレクト

監督:マーク・アトキンス

出演:ヴァーノン・ウェルズ/ヘルカマル・プリート・カウル/チャンドニー・シャー/ リンジー・マリー・ウィルソン/ジェイス・ウォーレン 


近未来、世界大戦で文明は壊滅した。だが、一部の人々は厳しい荒野でかろうじて生き延びていた。ある日、暴走族の襲撃を受けた一家の両親が大けがを負ってしまう。娘たちは薬を手に入れるため荒野を走り出すが…


予告編

感想



「マッドマックス:フュリオサ」に合わせてリリースされたアサイラムのパチモン。タイトルがもうわけわかりません。



うちは今原因不明の通信障害に陥っているので、ゲオに出向いてDVDをレンタルしてきました。こういう時にレンタル屋があると安心ですね。たまには利用せねば。それにしても、最初からこのパチモン目当てだったのに間違えて「フュリオサ」のDVDをレジに持って行きかけたじゃあないですか。うっかりパチモンを借りるのではなく、うっかり本家を借りてしまうという謎のアクロバットを決めてしまうところでした。アルバトロスにとっては本末転倒なパターンですね。さすがのゲオもここまで似たジャケを並べて陳列するのは気が引けたのか、かなり離れた場所にありました。






↑これはパチモン鑑定士でもとっさの判別は至難の技。



そして何気にマーク・アトキンス監督5年ぶりの復帰作でもあります。なんで休業していたのかは知りませんが。彼は「シックスヘッド・ジョーズ」「ビーチ・シャーク」「鮫の惑星」など非常に面白いクソ映画を撮ってくれる、知る人ぞ知るクソ映画の名手なのです。アサイラム専属のクソ映画職人監督の中では間違いなくトップクラスの腕前。




本作はおふざけが控えめで極めてシリアスな空気なんですが、アサイラム製のパチモンにしてはわりと真っ当なデキ。アサイラムにしては。ちゃんと荒野でボロくさい車が走り回るし、薄汚れた女の子がマッドな親のカタキと戦うというそれなりの復讐譚になっています(imdbで1.9点だけど)。さすがマーク・アトキンス監督の仕事だなとうならざるを得ない。



多分、これを本家と間違えて借りた人の中には


「マッドマックスってこんなもんなの??

めちゃくちゃ安っぽいじゃん!!」


てな感想を抱く人もいるのではないでしょうか。

つまりパチモンとは気づかないまま見終える人も0.2%ぐらいはいるとみた。ギリギリそれくらいには中身も擬態しています。

まあ「デイ・アフター・トゥモロー20XX」シリーズでも気づかない人は結構いるもんですけどね。



他に特筆すべき点としては、親のカタキ役で唯一マッドな雰囲気を持つ「シェーン・マッキントッシュ」を演じるのがヴァーノン・ウェルズであることです。「コマンドー」や本家「マッドマックス2」で悪役をやっていた人。私はそれらを見たのがだいぶ昔なのでもう顔は忘れてましたが、役者自体は一流の風格。



それはそうと、マッキントッシュなんて名前の人がその辺にいるもんなんですね。どうせなら本作の邦題は


「マッドマッキントッシュ」


とかでも良かった気がします。





「マッドロード マックス・フューリー」(Amazon Prime Video)




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