「反乱アンドロイド」 感想 まぶたに毛虫

概要

原題:NOVA

製作:2021年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ダナ・カウデン

出演:ジュリエット・シェベル/チェイス・ポロック/サイ・ピーニャ


火星にロボットコロニーを設立するため航海中の宇宙船で事故が発生。感情的にアンドロイドたちを原因と断定し処分する人間たちに対し、反乱が起こる。そんな中、人間の感情を模倣するプログラムを与えられたアンドロイド副船長のノヴァは、人間と機械の間で板挟みとなり…


予告編

感想




U-NEXT399円で配信中のZ級スレスレ激安インディーズSF映画。

火星へ向かう宇宙船なのに、紙の地図を使っていると言えばその雰囲気が伝わるでしょうか。



ボール紙で作ったようなガジェットが見て取れ、アンドロイドだからという言い訳も通用しそうにない演技力。端的に言って学芸会にうぶ毛が生えたくらいのクオリティ。映像的には「猿の帝国/女囚戦記」より貧相なんじゃないかな。それなのに、内容は至ってシリアス。このうえなくクソ真面目に作られております。



しかし笑えるポイントがない激安映画ほどつらいものはない。私はこの前日にほぼ徹夜で飲み会をしていたので非常に具合が悪くなりました。まあそれは私が悪いんですが。反乱アンドロイドというわりには一向に反乱が起きず、事件が起こるのは本編開始後50分を経過してから。



アンドロイドの感情や自我とは?を問う観念的で退屈な会話に終始するのかなと思いきや、クライマックスでは一応人間側とアンドロイド側によるハイスピードな格闘戦を見せてもらえました。早送りしているのかよく分からないけど意外と悪くない殺陣。わずか20秒ばかりとはいえ、見所があって良かった…。



先ほど笑いどころはないと言いましたが、アンドロイドの異様にゴツいつけまつ毛は人によっては笑えるかもしれません。上に貼った予告編サムネを見て頂ければ一目瞭然かと思いますが、連続でまばたきをしたら風が起きそうなほど分厚く、長い。最初に処分されたアンドロイドはまるでまぶたに毛虫が這っているかのようでした。







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