「最上階(TOP FLOOR)」 感想 ブルガリアンエレベータースリラー

概要

原題:TOP FLOOR

製作:2024年ブルガリア

配信:MEZZA FILMS OOD

監督:ジェレミー・ミヌイ

出演:ジャスティン・ワックスバーガー


突然、謎のエレベーターに閉じ込められてしまったインフルエンサーのジュリア。謎のオペレーターがジュリアに様々な質問を投げかける。答えなければひどい目に遭わされ、その様子はSNSで生中継されるという。


予告編

感想




アマプラ沼を探索していたら発見したブルガリア産の新作謎映画。

と言ってもニューヨークが舞台でみんな英語を話しているのでブルガリア要素は特にありませんでしたが。imdbによれば撮影場所はブルガリアとのこと。

自動翻訳っぽい字幕付きでレンタル200円。



内容は、インフルエンサーのジュリアが何者かに拉致されてどこかのエレベーターに閉じ込められ、デスゲームっぽいものを強要されながらSNSで生中継されるというもの。本編の9割5分はエレベーター内のジュリアだけを映しており、超低予算ゆえにソリッド度の高いシチュエーションスリラーとなっています。



「2000万人のフォロワー=2000万人の容疑者」



という煽り文句が付いてますが実際のフォロワー数は1200万人であり、もっと正確に言えば1192万人でした。別に何万人でもいいのになんでゲタを履かせたのか。



非常に限定された舞台と登場人物に尺は1時間14分とかなりコンパクトな小品ながら、出来は悪くないです。デスゲームっていうほど明確なルールとか頭脳戦、駆け引きがあるわけではなくジュリアの内面の闇が暴かれていく的な話ですが、この手の心理スリラーが好きならまあまあそこそこ楽しめます。可食部はさすがに少な目で淡泊な味わいなものの、こんなのとかあんなのが跋扈する魔境(アマプラ謎映画界隈)の中では充分すぎるほどに真っ当な部類なんです。まあ当ブログ的にはもっとネジの外れている珍作の方が好きではありますが。



具体的な感想を書こうとするとどうしてもオチのネタバレにつながってしまうのでごく表層的な面に留めますが、高層ビルのエレベーターが舞台でありながら複数のアニマルが出てくるのは私的にポイントが高いです。まさかのアニマルパニック要素もありでお得な気分。ただその点はオチのことを考えると微妙な気分にはなりますが、まあ文句を付けるほどのことでもありますまい。




「最上階(TOP FLOOR)」(Amazon Prime Video)



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