概要
原題:Goldilocks and the Three Bears: Death and Porridge
製作:2024年イギリス
配信:ハーク
監督:クレイグ・リーズ
出演:アビゲイル・ハクスレイ/クレイグ・リーズ
誰もいない家に勝手に入り込み、一夜を明かすことにした男女5人組。だが、朝になったら熱いおかゆと冷たいおかゆが勝手に出されているなど、何か様子がおかしい。なんとそこの家の住人は3びきのくまを従えたサイコ・ゴルディロックスだったのだ…
予告編
感想
「シン・デレラ」に続いてハークが配給する新作童話冒涜ホラー。
なおこちらは配信スルー、レンタル440円。
結論からいうと見ていて気が遠くなり戻ってこれなくなります。今年は常識を超えたクソ映画をいくつか体験しておりそこまでの危険領域ではないにせよ、これも相当ひどい。「シン・デレラ」が名作に思えてくるほど救いようがない見所のなさ。完全にクソ映画マニア向けの事故物件と言えます。
出先で見つけた知らん人の家に勝手に侵入してWIFIがないだの食い物がないだのと文句を言い、誰のだか知らんベッドで勝手に寝る。冒頭からそんな常識外れな行いを見せる主人公グループには多少インパクトがないこともないですが。元ネタの絵本がそういう話なので不法侵入者が主役になるのは仕方ないのか。とはいえ元ネタがどうのこうのと言えるほどの内容はない。
なぜか殺人鬼と化しているゴルディロックスと3びきのくまが襲ってくるのは50分を過ぎてから。それまでは誰かが無言で家の内外をブラブラしているシーンばかりで気が遠くなります。なお、襲ってきてからも大体誰かが家の内外を無言でブラブラしているシーンばかりで気が遠くなります。
最初の犠牲者がゴルディロックスたちに拘束された時の、
他のメンバーの会話がこんな感じ。
「助けなきゃ!」
「俺が奴らの気を引くからその隙に拘束を解くんだ!」
「その前に着替えてくる!」
明らかに一刻を争うような事態なのに
なぜ着替えを優先するのか。
たとえパンツ一丁だったとしても先に友人を助けるべきではないのか。
あまりにも謎過ぎます。
さすが他人の家で勝手に一夜を明かそうとするだけのことはある…というべきなのか?
また、メンバーの中にやたらヌンチャクの練習をしまくる中東系の兄ちゃんがいます。ターバンにヒゲモジャでヌンチャクの達人。アフリカン・カンフー・ナチスに参戦してもおかしくないキャラの濃さです。そんな彼がヌンチャクを携えてゴルディロックスたちに立ち向かう! 人はヌンチャクでくまと戦えるのか!? これは胸がワクワク珍バトルが拝めそうだぜ!
…と思いきや、
何もできずに拘束されていつの間にかぬるりと退場してました。
いや、もう…
ちょっとだけでもいいからヌンチャクで戦いなさいよ…。
何のために出したんだよ…。
ちなみにメンバーには懸垂をしまくるおじさんもいたのですが、彼も特に抵抗せずやられてました。少しは懸垂で鍛えた背筋を活かせよと言いたい。というか全員何もできずにアホみたいにやられるだけなので1ミリも盛り上がる箇所がございません。グロはZ級にしてはがんばろうとしていたかも…だけど、ダメな時のルイーザ・ウォーレンと同じくらいのクオリティです。これじゃもう「クソ映画マニアは逃げずにしっかり課金して観てくれよな!」としか言えませぬ。
「3びきのくま 血塗られたごちそう」(Amazon Prime Video)
コメント