「Annabellum: The Curse of Salem」 感想 アナベラム 死霊博物館

概要

原題:Annabellum: The Curse of Salem

製作:2019年イギリス

配信:Tower Bridge Films

監督:クレイグ・リーズ

出演:リアム・クラーク/アンドリュー・ジェームズ・ミード/クリス・ミルワード


1692年の復讐に燃える魔女たちが古い人形の姿で、セイラムは歴史ある英国邸宅に閉じ込められた家族に解放される。

(↑imdbより)

予告編

感想



「三匹のくま 血塗られたごちそう」の監督による、「アナベル」のZ級パチモン。


アマゾンプライムではなぜか原題のままラインナップされていますが、邦題をつけるなら

「アナベラム 死霊博物館」

しかないと考えられます。まあ私は本家アナベルも死霊館も見てないんですけどね。



ほんで内容ですが、セーラムの魔女の呪い憑き人形がイギリスの博物館に寄贈され、そこにいる人々を襲っていくみたいな感じでした。字幕が自動翻訳だし尺稼ぎになってない尺稼ぎばかりで死んだ魚の目になっていたのであんまり自信はないですが。



博物館の館長らしきおじさんが子供たちに向かって「ねえ、醜いお尻」とにこやかに呼びかけたり、呪いのアナベラム人形が何やかんやしてるのを見て「ジーザス・クライスト!」と叫んでいるのに字幕では「イエス・キリスト!」になっているあたりが笑いどころかな。



本作は全体で72分しかないうえ、オープニングの意味不明な紙芝居で9分、エンディングの静止画+スタッフロールで12分も浪費してくれるので実質的には本編51分ということになります。が、その本編もひたすら無意味な尺稼ぎに終始しているので真の本編は0分。つまり観ても観なくても一緒、言わばカロリーゼロの健康的な映画であると言えます。



それだけじゃあんまりなので一応良かった部分を挙げますと、呪いの人形は「ベイビー・ドール」のショボすぎる人形よりは高そうな人形(↑の予告編サムネのやつ)を加工しており、多少ましな部類でした。




↑ベイビー・ドールの人形はこんなんなんで…

まあ…新品ならカワイイかもしれませんがね。



アナベラム人形も当然のように全く動かないのでちょっと「キラー・マネキン」を思い出しましたが、一応人間を乗っ取って殺人に走るのでそこまで異様な手抜きとは言えないかもしれません。



あと特に気になったダメな点は、博物館の警備員がひたすら館内を無意味に徘徊するシーンの長さと、警備員がデスクでうたた寝 → 何者かの声でビクッと起きてまた徘徊 → またうたた寝 の流れを3回ぐらい繰り返したことです。尺稼ぎにも程がある。「スケアリー・アトラクション」みたいに本当にただリピートしてたわけではないからそれよりはましだけども…





「Annabellum: The Curse of Salem」(Amazon Prime Video)


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