2024年 好事家的映画ベスト10





このブログを見て分かる通り、私は話題作をあまり追えていません。昔からそういう傾向はあったものの、ブログを始めてからは特に変な謎映画の発掘に血道をあげるようになってしまったからです。あと、あんまり頭使いたくないので知能指数とか意識が高そうな映画はたまにしか観ていません。実に良くない傾向です。



そんな奴のベスト10など何の参考にもならないとは思いますが、世の中にはこんな奴もいるんだ程度の感覚でご覧ください。





10位:野 球 熊 直 撃




「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」




それでも普通こんなの年間ベストには入れないんですよ。入れたらこいつアホだな~と思われそうで恥ずかしいですからね。どうせなら「こやつ…デキル!」と思われそうなかっこいい年間ベストを作りたいのが人情です。まあこんなブログやってて今更取り繕っても仕方ない。


だいたい、本作はダメなところを上げたらキリがない映画でもあります。というか存在そのものがダメすぎる。一応合法なだけで。


しかし前作よりは激しくクオリティアップしているうえ、劇場の大スクリーンでプーさんの生首ホームランダービーを魅せられてはどうしようもない。抵抗できない。





9位:夢 刑 事 降 臨




「ドリーム・シナリオ」





冴えないニコラス・ケイジがみんなの夢に出てくるけど、何もしない。こんな愉快な導入でつまらない映画になるわけがありませんね。わけわからんけど、とりあえず有名になれて浮かれるニコケイ。調子に乗ってみたらみんなの夢の中で悪事を働くようになって嫌われショボンとするニコケイ。反則技にもほどがあるしズルイといえば相当ズルイけど、面白いものは仕方がない。





8位:厭 巨 漢 拷 問




「呪われた絵画」


★★★




まったり系心霊ゴシックホラーかと思いきや激痛拷問スプラッターで卒倒。見た目のグロ度はともかく精神的にはテリファーよりダメージデカかったです。事前に構えていたか、そうでないかの差は大きいもの。エクストリーム配給にしてはクオリティも高く、この絶望感はなかなかその辺の安物ホラーでは味わえない魅力がありました。クライマックスのぶっ飛び方も含めて実に良いイタリアンホラーでした。





7位:愚 者 金 壁 街




「ダム・マネー ウォール街を狙え!」


★★★★




今年選んだ10作の中ではひとつだけ明らかにジャンル違いで浮いてる感はありますが、たまにそういうのを観ると妙に面白く感じるものです。断じて「ひとつくらいは意識高い系(?)の映画も入れて気取ってやろう」とか思ってるわけではないです。


それはさておき、キース・ギル氏はその後また復活してゲームストップ株で何だかんだやっているようで。この映画を観た時の価格からみると倍以上に騰がっております。しかしあの会社まだ救える余地あるんですかねえ。





6位:禿 鷹 拳 炸 裂




「フィスト・オブ・ザ・コンドル」


★★★★★




映画としては章立てが細切れすぎるとか時系列いじりがめんどいとか結構難ありなクオリティだけど、インカ帝国式必殺戦闘術コンドル拳の修業と炸裂シーンが面白すぎて好事家としてはつい上位に置きたくなる作品。劇場で観たかったですよほんと。後編なんか出る気配ないし、前編っていうのはやっぱりただの冗談ですかね。






5位:怪 奇 犬 人 間




「犬人間」


★★★★★



犬の恰好をさせた男を飼育するイケメン富豪の静かな狂気。

一見すごくふざけているのにその実だいぶ深刻に病んでいるようでいて、やっぱりふざけてるんじゃないかと思わせておいてやっぱり相当病んでるような気がする北欧スリラー。

このひねくれ方がたまらなくイイ。






4位:物 理 霊 配 信




「デッドストリーム」


★★★★★★




馬鹿丸出しな炎上系配信者が単身で心霊スポットに突撃!という至極ありがちな導入でありながら斬新な仕掛けを取り入れ、笑いと恐怖を高い次元で融合した快作。ロケーションも主人公のキャラクターも良いし、何より酔いにくい作りが三半規管弱者としては好感度高い。






3位:鉄 人 三 種 鮫




「セーヌ川の水面の下に」



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



セーヌ川のトライアスロン国際大会場に人喰いザメが!!

まさかネトフリ独占、フランスの河川系サメ映画でこれほどのものを観られるとは想像していませんでした。フランスはサメ映画後進国だし、「淡水サメ映画にろくなものなし」という格言もありますからね。まあ今私が作ったんですが。


例年ならぶっちぎりで1位確定の逸材なんですよ。サメ映画としては歴代でも5本の指に入る超絶高クオリティ。それを3位に置かなければならない苦しみ!


というか今年は1~3位はほぼ同列なんですよね。クオリティも好みの差もほとんどない。内容も同じジャンルで似通ってるし。今年はモンパニの当たり年ですね。


ただ本作の場合、ネトフリだから仕方ないとはいえ配信オンリーなのが痛かった。劇場の大画面で観ていたら問答無用で1位にしていたと思われます。あと円盤も早くほしいんでさっさと出してください。もしかしてネトフリ独占だと永遠に出ない?





2位:宇 宙 藁 素 坊





「エイリアン:ロムルス」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




「2」を観て以来ずっと、こういうストレートなエイリアンがまた観たかった。


いや、もう単なるアトラクション娯楽ムービーで全然いいんですよ。余計な創造性とか難解な哲学的メッセージとかリプリー復活とかいらないからホント。


新鮮味がないとかゲーム的だとか何とか文句を言われようが、こういう閉鎖空間アクションホラーはいくらでも作りまくってほしい。





1位:仏 蜘 蛛 団 地





「スパイダー/増殖」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




フランスの貧困団地に危険なクモが大繁殖!

面白さだけならロムルスやセーヌ川と同じくらいですが、本作は久しぶりにクモ映画歴代最高を更新した歴史的意義を称えて今年のマイベストに決定とします。普段モンスターパニックとかクモ映画を観ていない人からするとそこまでか?って思うかもしれないけど、マニアから見たらこんな出来のいいクモ映画なんて本気で滅多にないんですよ。ブルーレイが出たら速攻で購入して、いつでも何度でもキモがりたい名作です。








次点



「映画検閲」

「テリファー聖夜の惨劇」

「クワイエット・プレイスDAY1」

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

「動物界」

「エア・ロック 海底緊急避難所」

「モンキーマン」



この辺は例年だと余裕でベスト10に入れてたんですけどね。

プー2よりはシビルウォーかDAY1を入れた方が見栄えが良かった気がしてならない。いや、そんなもんを気にしてもしょうがないんですが。

今年は本当に豊作だったなあ。




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