2024年 このクソ映画が逆にすごい!12選






みんな大好きクソ映画の時間です。


昨年はそんなにずば抜けてひどい映画はなかったのですが、今年はひと味もふた味も違いました。それ以前と比べても、想像をはるか超越したとてつもないクソリティの映画が(特にアマプラに)集まったのです。


もはやこれ見る人にダメージを与えることが主目的では?

手抜きを通り越して完成すらしてないのでは??

というレベルのやつが。




世間ではどこぞの選挙結果を受け、「社会の底が抜けた」などという嘆きの言葉を目にしましたが、


一方その陰で私は


「ついにアマプラの底が抜けた…」


と腰を抜かしていたのです。







12:無言で徘徊お散歩おじさん




「ウィンター・ウィッチ」


散歩長い度:★★★



ジャーナリストが故郷で魔女フラウ・ペルヒタの謎を探るような探らないような話。


最近はクソ映画の威力もインフレ気味なので、この辺はまだ小ボスクラスの配信地雷(英国産)


一番の見どころがおじさんがただ散歩してるだけのシーン。配信サイトに3万円ぐらいで発注されて適当に撮った作品なのでしょう。感想記事を読み直してみると超絶ボロクソに言ってるけど、あまりに印象が薄すぎるのでとりあえずここに置いておきます。








11:ヒモに裁きを




「バイオレント・ペイシェント」



理不尽度:★★★★




カップルが山荘で休暇を過ごそうとしていたら、精神病院から脱走してきた女が乱入!


一部で「スケアリー・アトラクション」よりひどいとまで囁かれていた配信地雷。私はそこまでの苦痛は感じませんでしたが、確かに相当ひどいことはひどいので好みの問題でしょう。まずオープニングクレジットの異様な尺稼ぎが印象的。また、サスペンスの真相としてはしょうもなさすぎて逆に記憶に残るネタだったと思います。









10:お金のことを考えるのが一番つらい





「ダイナソーホテル」


世の中金だよ度:★★★★★




夫を失いお金に困った未亡人が賞金目当てにホテルでダイナソーとデスゲーム。


なぜホテル?

なぜダイナソー?

わからん。


しかし真面目に作ればそれなりにわくわくしそうな設定ではあります。でもお金がないのでクソになっても仕方がない。無駄に3作目まである続編とかスネークホテルとかも来年は配信してもらえるでしょうか。楽しみですね。







9:こっちには棒があるんだよ




「ベイビー・ドール」



棒過信度:★★★★★★★




かつて生贄の儀式が行われていた貸別荘で羽目を外す交換留学生たちが味わう恐怖とは。


スカスカのペラペラにもほどがある人形ホラー。イタリア映画なのにイタリア語が読めず終始何にも分かっていないイタリア留学生たちがアホすぎる。怪奇ドールに対して単なる棒しか持ってないのに妙に強気な態度をとる男子が唯一の見どころ。もう少しましな武器はなかったのか?









8:白ワインが飲みたくて






「帰ってきたエクソシストシャーク」


白ワイン飲みたい度:★★★




説明不要のレジェンドクソサメ映画・デビシャ改めクソシャの続編。期待を裏切らない壮絶なクソっぷりにクソサメ映画マニアたちを歓喜の渦に叩き込んだ。


女の子がジップラインで遊んでいるシーン、あるいはスーパーマーケットの酒売り場でワインを物色するシーンが最大の見どころ(※何も起きない)










7:奇 猫 熊 直 撃




「パンダザウルス」



ポロニアご乱心度:★★★★




マーク・ポロニアが仕掛ける新たな野心的クソ映画。

いかれた夫妻が視ている謎の幻獣パンダザウルスとは?

それは妄想なのか、現実なのか。

だが、人々は信じないだろう。

精神的に健康ならなおさらだ。

パンダと恐竜がひとつになるなんてね。










6:たまには戦え!




「ビッグフットVSクランプス」


戦意喪失度:★★★★★★★★★★★★★





宇宙の何とか軍エースパイロット・ビッグフットが何だかんだ駄弁る。


1月10日に見た時点で不覚にも


「今年ワースト確定!!」


と断言してしまったほどクソさを極めたクソ映画・オブ・クソ映画。


いや、本当にこれ以上ひどい映画がそうそう出るはずないだろと確信していたんですよ。クソ映画マニアとしての経験上。


それなのに、終わってみればコレを圧倒するほど人知を超えた謎クソ映画が5本も出現する始末。まるで少年バトル漫画の如きインフレーション。読めなかった。この私の目をもってしても。



支離滅裂な内容はともかくフルCGの映像はそこそこ。

と言いたいところですが、無関係な他作品で全く同じCGモデルが使い回されたりしているので本作オリジナルの映像ではない疑いがにわかに浮上してきました。あるいは何もかも生成AIの仕業か。こんなクソ電波シナリオのためにわざわざフルCG映像をゼロから手作りするとは考えにくいので。







5:A・J よ永遠に




「エイリアン:バトルフィールド」


最後っ屁度:★★★★★★★★★




エリア51を訪れたUFOをアメリカ軍が撃墜!

宇宙戦争が勃発!?



英国クソ映画界の巨星アンドリュー・ジョーンズ監督最後の作品。

当然ながら英国産です。

英米合作という情報もあるけど…

流用した映像が米国製なだけでしょうね。



一応遺作になるのでポジティブな感想を書いて冥福を祈ろうかなと思ったんですが、実際見てみるとそんな殊勝な気持ちが跡形もなく吹っ飛ぶくらいのウルトラクソ映画でした。コロナ禍でリモート製作されたとはいえ、よその作品の映像をパッチワークしてでっちあげたうえに1ミリ秒も面白い瞬間がないとか救いようがない。どの辺が本作オリジナル映像なのかもよく分からない。特に「ビッグフットVSメガロドン」「ビッグフットVSクランプス」からの流用が多いことにビックリですわ。









4:ノミの血だビッチ





「混沌 Reign of Chaos」



クソツ度:★★★★★★★★★★★






世界は邪悪なるロード・カオスに支配されていた。

人類は救えるのは女神の末裔である3人の女性だけ。



アマプラの底辺をぶち破った作品その1。

これまた英国産。何本目だこれ。



AIなのか英国紳士&淑女なのか分かりませんが、未だかつて聞いたことがないほど下手糞なカタコト吹き替えがクソ映画マニアの脳をとろけさせた斬新なクソツ映画。一応補足すると本作の吹き替えは小さい「ッ」を認識していないため「クソツ!」と発音しているんです。


字幕などというぬるい選択肢はなく、こんなクソツ吹き替え一択という謎のストロングスタイルに腰を抜かしました。


クソツ吹き替えに気を取られて内容が入ってこないけど、冷静に考えるとお話も相当アレ。








3:衝撃のセルフ地震





「ショックウェーブ 巨大地震」



人災度:★★★★★★★★★★





20XX年、イギリスは人類史上最大の地震(笑)に襲われた!


ツッコミどころ満載にもほどがありすぎる地震映画。

なんとまたしても英国産です。

もはやクソ映画の一大生産地と言っても過言ではありますまい。


出演者が机を掴んでガタガタ揺らす地震演出は災害っていうか完全に人災です。


主人公が出会った人全員を見殺しにするか殺すかしてしまうストーリー展開も非常に人災的でアレ。


クソ映画マニア的には大変おいしかったです。

なんと続編も存在するようなので、配信されたら見てみたいと思います。










2:ホーしてあげる





「ウイルス」



ホー度:★★★★★★★★★★★




20XX年、イギリスは謎のゾンビウイルスで壊滅状態だった。


アマプラ底破壊映画その2。「混沌」の興奮冷めやらぬ中、またしても破壊的トンデモクソツ棒読み吹き替えの謎映画が出現。


しかも、またもや英国産です。

英国産配信謎映画の地雷率は異常。


今年は大御所であるスコット・ジェフリーやルイーザ・ウォーレン監督作をひとつも入れてないのに…イギリスクソ映画界の層がブ厚すぎる。


私としては「混沌」よりこっちのクソツ吹き替えの方が好きです。粗暴なチンピラリーダーなのにわんぱく小僧みたいなボイスでしゃべられるのがたまらない。もう繰り返し愉しんでしまうほどに味わい深いクソツぶり。でもそれは前半だけで、後半はあまりしゃべらなくなるのでどうでもよくなります。







1:密 林 底 粉 砕







「デリゲーター」




人類には早すぎる度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





念動力で癒すことができる念力シャンパン鑑定家は、

金を掘る美女を殺すための不吉な陰謀に陥る!



今年一番…というか今まで見た中でも最強にアレな謎映画。2024年配信開始だけど製作は2025年。未来から来たのか、それとも来年完成予定のところを超フライング配信したのか。



クオリティは明らかに商品として成立してないレベル。クソ映画マニア的には至高の一品なわけですが。アマプラは審査もフィルターも何もない完全自由空間であることが判明しました。例えば「インクレディブル・バルク」だとか「デスクリムゾン」のOPムービーなどと比べても圧倒的に低レベルでワケのわからない謎映像が96分みっちり続きます。


にも関わらずレンタル料は驚愕の600円。円安とはいえ異様なほど強気。今までのアマプラ謎映画とは次元の違う破壊力。


見る人が見ればストーリーはそれなりに悪くないという話も聞きました。しかし念力テロリズムのシャンパン鑑定家が云々と言われても常人は誰もついていけんと言わざるを得ない。


それ以前にカクカクの映像と粘土細工のようなオリジナルキャラクターのビジュアル、まさかの版権アニメキャラ乱用の視覚的インパクトが破壊的すぎてまず内容が頭に入ってこない。




アマプラの底が抜けたとはどういうことか。

つまり、これを見た誰かが「こんなんでも金がとれるんだ」と思い、これと同等もしくはそれ以下の作品をアマプラに放出する可能性が高まったということです。


来年、果たしてデリゲーターやウイルスよりもすげえヤツが出てくるのか…

今後が楽しみですね。









次点








「エイリアン・ハンティング」

「ロケット・ハンター」

「ゲッタウェイ キケンな女子旅」

「ジ・エンド 終末」

「ハーモニカマン」

「テッド・バンディ VS ゲイリー・リッジウェイ 最狂シリアルキラー対決」




あと捨てがたいのはこんなところですかね。


「あれがないじゃないか!」


と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、クオリティの低いクソ映画というよりは個性が強すぎるあまりおかしなことになっている作品については明後日頃に珍作ベストとしてまとめますので、よろしくお願いいたします。




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