「エイリアン バース」 感想 牧師とボクシング

概要

原題:AILEN INVASION

製作:2023年イギリス

発売:プルーク

監督:フレッド・サール

出演:サラ・T・コーエン/アンバー・ドイグ・ソーン/メイ・ケリー


その日、その家ではライラの誕生日パーティが催されていた。だが、集まった友人たちは悪ノリして隣のお宅のプールへと忍び込んでしまう。さらに悪ノリした友人たちは隣人の家の中まで不法侵入し、そこで謎の卵を発見。なんとそれは地球外生命体の卵だったのだ…


予告編

感想



今や世界最大のクソ映画大国となったイギリスからやってきたエイリアンロムルスのパチモン。

U-NEXT399Pで鑑賞。



しかし「バース」ってえらいまた適当ですね。ちゃんと中身を観れば

「エイリアン:ラセルタ」

あるいは

「エイリアンVS牧師ボクサー」

あたりが適切な邦題であると考えられます。




ほんで内容の方は、例によって恐ろしくひどいクオリティです。

主人公グループは隣人の家に勝手に侵入して騒ぐアホ揃い、そんなところになぜかエイリアンの卵がある、生まれたら生まれたで「エイリアン ハンティング」と同じような着ぐるみ。暗い家の中でグダグダするばかり。どこを取ってもスキのないクソリティの高さ。さすがの英国産ですな。




隣人宅へ不法侵入する際のセリフ


「せっかくだから拝見よ」


はデスクリムゾンを意識しているのではないかとすら思えてくる。

何がせっかくなのだ。


まあそういう私も「多分これZ級だろ」と思いつつせっかくだから本作を拝見しているわけですが…



主人公はプールに入ってる時に襲われますが、エイリアンに水を浴びせると皮膚がシュワシュワして逃亡。なんと水が弱点の模様。あまりにもクソザコすぎる。と見せかけて実は水ではなく「塩」が弱点なのではという話に。


プールに塩水なんて入れるか??

塩素の意訳か?


と思ったけど、聖水でひるませた時に牧師が


「私の聖水は塩分が多いんだ!」


とか何とか言ってたのでやはり塩でした。


というか聖水に塩入れんの??

それとも聖水(隠語)の方か?



それはさておき、隣人宅に不法侵入したためエイリアンから逃げても警察に通報できない主人公たちは父親の牧師を頼って教会へ避難します。エイリアンが出たほどの大事件の前では不法侵入ごとき些事にこだわってもしょうがない気がしますが、娘に頼られてちょっと嬉しそうな牧師(65歳くらい)は通報を諦めエイリアンとのタイマン勝負を選択。高齢者のわりにかなり自信ありげです。



すると、牧師はエイリアンに右のトリプルフックを決める!そしてエイリアンの攻撃をダッキングで躱し、続けざまに左フック!ボディアッパー!


「お父さん、つよそう」

「昔ボクサーだったの」


ものすごいクソ映画ですが、この異種ボクシング対決だけはクソおもしろいです。エイリアンとバチバチに打ち合って楽しくなってきたお父さんが


「へへっやるじゃねえか…」


みたいな不敵な笑みを浮かべるのがたまらない。いいぞもっとやれと言わざるを得ない。正直に言うとこの場面だけは面白すぎて5回観ました。



どうせZ級クソ映画なのだからそのまま牧師ボクサーの勝利にでもしてくれれば伝説になれたんじゃないかなと惜しい気持ちですが、さすがにそこまではっちゃけた感じにはならず、割とどうでもいいエンディングに。まあ、一時でもあれだけエキサイトさせてもらえたので、非常に素晴らしいクソ映画だったと思います。DVDが2千円以下で売ってたら多分買ってしまうでしょう。




「エイリアン バース」(Amazon Prime Video)



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