「バイオハザード・スパイダー」 感想 メリーおばさんのクモ

概要

原題:Spider from the Attic

製作:2021年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:スコット・ジェフリー

出演:ニコラ・ライト/チェルシー・グリーンウッド/サラ・アレクサンドラ・マークス/クリント・ゴードン/ケイト・サンディソン


ラジオパーソナリティのリンダは、番組の聴取率が悪化し上層部に詰められていた。彼女には新しい刺激的なネタが必要だった。そんな折、娘ルーシーから隣町に住む科学者の取材を勧められる。その科学者は禁断の遺伝子操作動物実験に手を染めるマッドサイエンティストだったのだ。さっそくリンダたちが科学者宅を訪れると、そこには凶暴なクモが巣食っていた。


予告編

感想




毎度おなじみスコット・ジェフリー監督・脚本による英国産クモ映画。

勿論 itn distributionとの暗黒タッグ。

U-NEXTで399P。



聴取率の悪さを上層部に詰められ焦った女性ラジオパーソナリティがやばい家へ突撃取材をかましてさあ大変!



…というストーリーの流れが「メリーおばさんのひつじ」と全く同じです。



パクったのか!ジェフリーよ!



と一瞬思いましたが、メリーおばさんは2023年なのでこちらが先でした。



じゃあパクられたのか!ジェフリー君!



と一瞬思いましたが、メリーおばさんのプロデューサーもスコット・ジェフリー自身でした。



何してんだこの人…

まあ、つまり純粋に脚本を使い回した手抜き以外の何物でもないと考えられます。




しかも、本作が面白いのはその「メリーおばさんと同じじゃん」と笑ってしまう導入部のみであり、何だかんだマッドサイエンティスト宅に居座りながらバイオスパイダーに襲われていくあたりのテンポは最悪。見せ場らしい見せ場もなく、意識を保つのが非常に困難です。



ぬるぬる動くCGバイオスパイダーのクオリティはそこまで悪くないものの、何かお腹が長くて尖ってるしお口を開けてキシャー!とするのであんまりクモっぽくはない。ナチとエイリアンの掛け合わせだから仕方ないのか。キモいことはキモいからまあいいか。



そんな危ない家からはとっとと引き上げればいいのにダラダラ居座る理由付けがムリヤリすぎるとか、メンバーがなぜか中高年女性ばかりとか(「ダイナソーホテル」で見た顔がチラホラ)(主人公がシルバー世代)クライマックスで産気づくことでピンチを作るとか、粗さしかない。マトモな部分がない。あ、ボンネットを開けたらでかいバイオスパイダーが変な汁を飛ばしてくるシーンだけはちょっと面白かったかな。



これに比べると「メリーおばさん」「サイレント・プレイス」は一応そこそこブラッシュアップできてたんだなあ…と少しだけ感心しました。








そんな超絶クソ映画なのにサントラが出ているという怪情報があります。

…が、音楽なんてかかってたかなこの映画…?



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