概要
原題:FEAR CLINIC
製作:2014年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ロバート・ホール
出演:ロバート・イングランド/フィオナ・ドゥーリフ/フェリーシャ・テレル/クレオパトラ・コールマン/コリィ・テイラー
アンドーバー博士は、恐怖を幻覚として見せる画期的な装置を発明。それを使用し、患者の恐怖症を治療していた。しかし博士はあるダイナーでの銃乱射事件の生存者たちを治療していた際、患者のひとりを死なせてしまう。それが元で博士自身がトラウマとなり、クリニックは長期休業に。しかしそれでも治療を求める生存者たちがクリニックを続々と訪れ、博士は仕方なく営業を再開するのだが…
予告編
感想
PTSDや恐怖症を治療するため、恐ろしい幻覚を見せて治療するという没入型体験セラピーがさらなる恐怖を生んでしまうという踏んだり蹴ったりホラー。
アマプラ299円。
いつもの謎映画かなと思ったら、監督は「クロムスカル」でゴア映画ファンに人気を博したロバート・ホール。さらに主演は説明不要のホラーじいさんロバート・イングランドとまさかのダブル・ロバート体制。まあ、私はクロムスカルを観てないんですけども。他にも私の知らない著名人が出ているようです。
そんな豪華スタッフ&キャストとあって、相当気合の入りまくった恐怖シーンがこれでもかと連打される良い作品でした。恐怖症を治療するためにあえて恐怖空間に没入させる、というアイデアは私も妄想していたことがあります。なんせクモ恐怖症なのにクモだらけの建物に閉じ込められる悪夢をよく観るので…。
とはいえ、実際にそんなことをしても怖いものがもっと怖くなるだけで逆効果なのではという気がしてならない。私のクモへの恐怖はもはや遺伝子に組み込まれており、精神的セラピーで克服できるレベルではないと考えられます。
ちなみに作中でも体からクモが湧いてくる妄想に憑りつかれた患者がおり、かなりゾワゾワする恐怖映像が拝ませてもらえます。見せ場はかなり凝ってるし、バリエーションも豊富で観ていて飽きません。ただ、当然ながらどいつもこいつも幻覚なので今一つ盛り上がりに欠ける感は否めませんが。
そんなやばい装置で治療なんかできるのかなと心配してたら案の定上手くいったケースは少なく、実際に画面に映るのはしくじってえらいことになってる患者が多い。これではロバート・イングランドも自信を喪失してクリニックを休業しても仕方がない…が、むしろそんなメンタル弱い役柄なのかと驚くところでもあります。
とはいえそこはやっぱりロバート・イングランドなので、何だかんだあって最終的に彼はグチャドロの触手ビチビチモンスターと化して暴れまくることに。何が起こっているのか今ひとつよく分からないものの、視覚的インパクトは抜群です。
触手ビチビチモンスターも相当はっちゃけてますが、さらに惜しげもなく全裸姿を晒すロバート・イングランドもそれ以上に視覚的インパクトが凄まじい。変な物ばっかり見せてくる映画だな。どうやって倒したのかよく分からんかったけど、まあ理屈でなく目で見て楽しめればそれでヨシと言っていいかなと思いました。
「フィアー・クリニック 恐怖の渦」(Amazon Prime Video)
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