概要
原題:Sentinel
製作:2024年アメリカ
発売:AMGエンタテインメント
監督:ステファノ・ミラ
出演:ジェイソン・ムーア/エリー・パトリキオス/ニール・コール/マイケル・パレ
地球はエイリアンに侵略され、わずかに残った人類は月面で生き延びていた。その遥かのち、人類は3人の戦士を選抜し、エイリアンを打倒すべく彼らを過去の地球へと送り込む。
予告編
感想
『エイリアン:ロムルス』に続くシリーズ最新作
と配給会社が堂々と言い切っちゃってるけど、当然何の関係もないし、「アダムス」が誰だったのか何だったのか観終わった今でも分からない低予算SF映画。まあ完全に語感だけで邦題付けてますよね。別に「エイリアン:ペコロス」とか「エイリアン:パチモス」とか何でも良かったと。
まあそれはそれとして、内容の方はアダムスのくせに意外と面白かったです。かなり低予算感がありB級SF映画としても相当チープな香りが漂う画面ではあるものの、手を抜いてる感はあまりしない。特殊効果とか小道具とかCGとかやれる範囲で可能な限りかっこいい映像を作ってやるぜ!という熱量は感じられます。
ストーリー的にも、スケールがでかいんだか小さいんだかよく分からん…というか人類規模の話なのにほぼ小さな建物の中だけで完結していてそれはどうなの?エイリアンは1体だけなの?とは思うけど、そういう細かくない所を無視すればかなり意欲的な展開が盛り込んであり楽しめた部分もあります。
ちょっとネタバレにはなっちゃうんですけど、過去の地球に送り込まれた3人の戦士が何かのトラブルで場所は同じだけど別の時間軸に飛ばされてしまい、それぞれが過去未来と交錯しながら同じエイリアンと戦闘するのはかっこいい見せ方だなあと思いました。
まあ肝心の決着が何だかよく分からなくなったんですけど。人類を月面まで追いやるほどのエイリアンがあんなしょぼい武器でやられちゃうのん?という問題も起きました。見た目も特撮怪人みたいでしたからね。
また、当ブログ的にはつい一昨日観たばかりの「インデペンデンス・デイ2025」に続き、またしてもマイケル・パレが大統領役で出演しているのも見逃せないポイントです。作戦前は国民に何を隠しているのか
「誠実なフリをするのがいちばんつらい」
と愚痴り、
エンディングでは
「私は英雄になるんだ」
とおいしい所を持っていこうとする。
別にこれといって何かしたわけじゃないんだけど、実にチョビヒゲを生やした時のマイケル・パレらしいキャラクターの大統領ぶりで良かったと思います。この大統領の名前がアダムスだったってことにしておきますかね。
「エイリアン:アダムス」(Amazon Prime Video)
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