「インデペンデンス・デイ2025」 感想 エイリアン:9セカンズ

概要

原題:Alien:Rubicom

製作:2024年アメリカ

発売:ニューセレクト

監督:エイドリアン・アビラ

出演:マイケル・パレ/プレストン・ギア/ポール・ローガン/ニーリー・ダヤン/ヴィニー・パグリース


ニューヨークに巨大な球体が突如出現。球体は街を破壊しながらワシントンDCへ向かって進撃を開始。アメリカ軍は総力を挙げて攻撃を仕掛けるも、全て跳ね返されてしまう。ジャフィ大尉とモロー博士はヘリで球体を追跡、弱点を探って反撃の糸口を掴もうとするが…


予告編

感想



本国ではエイリアンのパチモンなのに、日本では


「超大型SFバトル・アクション『インデペンデンス・デイ』シリーズ」最新作


にされてしまったアサイラムの侵略SF映画。「インデペンデンス・デイ20XXシリーズ」ではなくインデペンデンス・デイシリーズと言い切ってしまうニューセレクトの図々しさがすごい。



どうでもいいけど、前作(?)「2024」も同じ監督に同じ出演者だったんですが、そちらも本国ではエイリアンのパチモン臭い感じだったんですよね。単にニューセレクトがID4好きすぎるだけなのかも。もう何が何だか。



勝手にパクリ元を変更されたとはいえ、本作に限っては確かにエイリアンというよりインデペンデンス・デイに近い内容です。なんせ巨大な球体型宇宙船との大規模空戦が内容の9割以上を占めており、中に乗ってるエイリアンはわずか9秒しか出てきません。こんなんではエイリアン的なクリーチャーホラーを期待した顧客に激怒されてしまう。パクリ元の改ざんも妥当な措置だったと言えるでしょう。



それはそれとして、内容的には意外とそんなに悪くないです。本国ではこれ以上ないほどボロカスに非難されまくっているので私の感覚がおかしいだけかもしれませんが、スペクタクルな侵略SFものとしてそこそこ楽しめました。エイリアンの宇宙船とアメリカ軍との空戦がドッカンドッカン繰り広げられているだけでもアサイラムにしては激しく上等な部類ですから。いや、アサイラムのCGも最近は結構クオリティが上がってきたなあと思いますよ。それでいて本作は出し惜しみもあまりないですしね。エイリアンの姿以外は。



登場人物も、人格者のマイケル・パレ大統領閣下を始めとして嫌な人間がほぼおらず、一致団結してエイリアンの脅威に立ち向かってくれるので観ていてストレスが少ない。人類の危機にしては人数も少なすぎるけどそこは何も言うまい。あと、何でも攻撃を跳ね返すエイリアンの宇宙船に対抗する策が結局「電磁パルス攻撃」だった時はまたそれかよ!毎回毎回電磁パルスに頼り過ぎだろ!と突っ込みたくはなりましたが、それを除けばアサイラムの中でも上澄みと言える作品でした。




「インデペンデンス・デイ2025」(Amazon Prime Video)



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