概要
原題:INCISION
製作:2020年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:アリ・ザマニ
出演:コリーナ・リコ/リー・コラファイ/トリスタン・テイルズ/オルガ・サファリ/コスタス・マンディロア
十数人の患者に有害な施術をしたとして告発された美容外科医ベネットが逃亡、捜索が行われていた。一方、美容インフルエンサーのアレクサは彼氏や妹を連れて友人の家へ遊びに行く。だが友人の家にあるはずのパソコンがなく、GPSで探すと見知らぬ家に反応があった。アレクサたちはその家へパソコンを回収しに行くが、そこは狂気の美容外科医ベネットの潜伏先であった…
予告編
感想
狂気の美容手術がトラウマ級の衝撃を与える?サスペンス・ホラー謎映画。
アマプラ299円。
内容的には今どきの若者グループがサイコな殺人鬼一家に捕まってさあ大変…という、いつものやつに限りなく近いもの。捕まるまでの過程が「獲物のパソコンを盗んでおいて取りに来るのを待つ」という微妙にユニークな流れ。田舎ではなくその辺の住宅街に潜伏していたからにしても何だかまどろっこしくて変な手口です。まあ何でもいいけど。
主人公アレクサは美容整形に肯定的な美容インフルエンサーでありながら、自身はまだ整形していない。冒頭で手術を受けようとしていたものの、メスを入れる寸前になって怖気づいて逃げ出してしまう。さすがに手術台の上まで乗っておいてドタキャンは迷惑すぎるんじゃないかなと思いますが、意識がある状態で病気でもない顔を切り刻むのは確かに途方もなく恐ろしい。みんなよく平気でやってるよな~すごい度胸ダナーといつも思っています。
その殺人鬼がサイコ美容外科医ってところが本作の注目ポイントなわけですが、アレクサたちを拘束した時の
「全員美しくしてやろう!!」
宣言にはちょっとだけワクワクしました。
やってることは確かに極悪で、捕まえた若者たちの顔面を麻酔なしでザックザク切り刻みまくる!ついでに手足もゴリゴリ切り落とすぜ!となかなかに痛々しいゴア描写です。ただそれがサイコ美容外科医的に美しくなってるのか?五体満足の息子のことを「美しい」と言ってたのもあり、サイコ美容外科医の目的とか審美眼が微妙によく分からず乗り切れない。切り刻みたいだけならそれはそれでいいけど。
サイコ美容外科医と若者たちのバトルも狭い部屋でワタワタしてる感が強く、あんまりスリルのある攻防でもない。一番イカれてたおばあちゃんの末路が描かれずフェードアウト。何か見逃したかな。スプラッター度はそこそこ高いので見所がないわけではありませんが、全体的にはよくある平均的な配信スルー映画かなと思いました。
「ドクター・ビューティー 狂気の施術」(Amazon Prime Video)
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