概要
原題:The Ice Cream Truck
製作:2017年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ミーガン・フリールズ・ジョンストン
出演:ディアンナ・ルッソ/ジョン・レッドリンガー/リサ・アン・ウォルター/ヒラリー・バラフォード/ラティース・タウンズ・クエジャル
夫と子供たちより1週間も早く引っ越し先にやってきたメアリー。彼女はヒマを持て余しながらも、どこかおかしな街の住人達と交流する。その中で出会ったのはそこそこイケてる?19歳の青年マックス。ひと回りも年が違う彼とちょっとイイ仲になり、欲求不満ぎみのメアリーの胸は高鳴っていく。
一方、その街では不気味な移動アイスクリーム屋がなんかしていた。
予告編
感想
以来、久しぶりの移動アイスクリーム屋モノの殺人鬼ホラー映画。
ジャンルを形成できるほど数があるのかは分かりませんがね。
ちょっとやそっとのクソ映画ではビクともしない怒りくま氏が「唖然とした」と語るその威力やいかに!?
今回はネタバレしても誰も怒らないと思いますので、普通にネタバレ全開で書いていきます。
内容は、昔住んでいた地方の住宅街に家族より1週間早く越してきた30代後半(推定)の有閑マダムが、そこで出会った19歳の若い男マックスを相手に火遊びを愉しむというもの。
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ホラーか?これは…
一応、不気味な移動アイスクリーム屋による殺人シーンは3回だけあります。時間でいえばせいぜい10分程度なので全体の1~2割ほど。しかもそのうち2分間は移動アイスクリーム屋がトイレで用を足しているシーンだったりします。ケツと背中しか見えないのになんであんなに長かったのか。実に変なところで尺稼ぎをする映画です。
しかも有閑マダムが殺人鬼のことを知るのが最後の最後なので、全体の8~9割はマジで純然たる「有閑マダム 昼下がりの情事」的なモノとなっております。これは確かに歴戦のクソ映画マニアをも唖然とさせるジャンル違い。
普段そういった作品は全然観ていないせいで、逆になんかちょっと新鮮味を感じてしまいましたからね。「私はあなたの母親と同世代なの(アラフォー?)だからダメよ帰りなさい」と口では突き放しつつ満更でもなさそうな雰囲気で何やかんや。ライフタイムのテレビ映画よりは本格的な不倫の駆け引きが表現されていると言っても過言ではない。
移動アイスクリーム屋による殺人はもはや単なるスパイスでしかない。そもそもアイスクリームディッシャーで人を殺すのは無理があるだろと突っ込みたくなる。一応最後にはマダムとマックスも襲われるものの、不倫も含めてそれはヒマを持て余したマダムの単なる妄想だったという反則技にもほどがあるオチ。まあ怒りが湧いてくるほどの内容でもないし、むしろゲス不倫がただの妄想だったと分かってホッとしたまでありますが。
マダムの職業がフリーランスのライターなので妄想というか創作だった可能性も?つまりそれが映画化されたのが本作であるというわけでしょうか。だから何だと言われたら何もないけど。
「アイスクリーム殺人鬼 甘い誘惑と危険な罠」(Amazon Prime Video)
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