概要
原題:Wrath of Van Helsing
製作:2022年イギリス
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ソナー・メティン
出演:マイケル・ホード/ダレル・グリッグス/アントニア・ウィランズ/アビ・カッソン・トンプソン/ケイト・サンディソン
エリーたち4人は、ゾーンと呼ばれる放射能汚染地域を探検して遊んでいた。そこは核廃棄物を処理するトンネルで入り組んでおり、物騒な都市伝説があるという。だが、そこに巣食っていたのは想像以上に邪悪な存在だった。エリーの両親は帰ってこない娘を取り戻すため、ダークウェブで見つけた男イゴールに救いを求める。イゴールは化け物ハンターのヴァン・ヘルシングと共に現地へと向かう。
本編
感想
ヴァン・ヘルシング VS 吸血鬼モノを放射能で汚染したZ級モンスターアクションホラー。
説明不要の毎度おなじみ itn distribution、スコット・ジェフリー&リース・フレイク=ウォーターフィールド製作。
うっかりU-NEXTで399円で鑑賞。
Youtubeに本編ありましたけどね…
ひと気のない核廃棄物処理場で行方不明になった女の子を探すため、現代を生きる吸血鬼ハンターのヴァン・ヘルシングが日本刀を携えて乗り込んでいく話。
安いマスクをかぶってるだけの放射能吸血鬼と狭苦しいトンネルでペチペチやり合う超絶激安Z級ではあるものの、製作陣の面子を思えばそれなりにマトモな部類ではあります。ヴァン・ヘルシングものと言えば、昔「リターン・オブ・ヴァン・ヘルシング」などという途方もないクソ映画をレンタルした時のことを思い出してしまいますが、アレに比べれば幾分ましと思えないこともない。
娘の救出を依頼する母親が何か他のスコット・ジェフリー映画で非常によく見る顔で気になります。頑張って記憶を辿ってみたところ、「ショックウェーブ 巨大地震」で主人公に車を譲ってくれたのにその車で轢かれた哀れすぎるおばさんでした。あと「バイオハザード・スパイダー」とか「ダイナソーホテル」にも出てた。そんな頻繁に観てたら顔も覚えるわな。
そんな彼女が、ただの一般人なのにどうしてヴァン・ヘルシングの仲介屋イゴールにコンタクトをとれたのか語るところが面白い。「ブラックウェブで調べた」「甥は成績は悪いけどインターネットの裏は知ってるの」。インターネットの裏側ブラックウェブ…どんな禍々しい世界なんだ。どうせならその甥にも出てきて欲しかったけど、多分引きこもりなのでしょう。
アクション的には特に見るべきところは何もありませんが、しいていえば独りで日本刀をブンブン振り回すヴァン・ヘルシング卿の姿には「デストイレ」でサイを振り回すベトナム帰還兵に通じるものを感じました。まあさすがにアレよりは数段かっこいいですけどね。特に日本刀を鞘に納める動作がイカしてました。
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