「ロングレッグス」　感想　悪魔 万歳！

概要

原題：LongLegs

製作：カナダ・アメリカ

配給：松竹

監督：オズグッド・パーキンス

出演：マイカ・モンロー/ニコラス・ケイジ/ブレア・アンダーウッド/アリシア・ウィット

1990年代のオレゴンで、幸せな家庭の父親が家族全員を殺害した後に自殺するという不可解な事件が発生。しかも、それと同様の事件が過去30年に10回も起きていた。FBIのサイキック捜査官リーは事件現場に残された暗号文を解き、謎の黒幕「ロングレッグス」に迫ろうとするが…

予告編

感想

「過去10年でいちばんコワイ映画」とやたら前評判の高かったオカルトサスペンス映画。

余計な先入観なしにさっさと観に行こうと思っていたのですが、年度末は何だかんだ忙しくてなかなか行けず、その間かなりの酷評が視界に入ってくる羽目に。もう別に劇場まで行かなくていいかな…と思い始めていましたが、しまいには酷評どころか

「きれいなデビルシャークだと思えば得した気分になれる」

とまで言われていたので逆にスルーできなくなってしまいました。

今日はキレイなデビルシャークを観に行くか https://t.co/1bHgi0N0Rf

— 岩石入道 (@ganseki20) March 22, 2025

ということで先ほど行って参りましたが、これが予想以上にデビルシャークしていました。別に映画の出来がデビシャ級というわけでは決してなく、デビシャを彷彿とさせる部分があるという意味です。

ちなみになぜ改題後のエクソシストシャークではなくデビルシャークなのかというと、本作にはエクソシストは出てこないからです。あくまでもデビルです。

そんなこと言ったらサメも出てきませんが、サメが出ないからと言ってサメ映画ではないとは言い切れないので問題はありません。

悪魔 万歳！

サタン 万歳！

というわけで半ばネタバレになりますが、本作はFBI捜査官がサイコ殺人鬼を追うサスペンス・スリラーではなく、悪魔崇拝者が悪魔の力でなんかする純オカルトものとなっております。ネタバレと言ってもこれは先に知っておいた方がダメージは少ないでしょう。

それくらい、非キリスト教圏の人には刺さりにくい映画だと思います。信仰心のカケラも無い人間からすると、一体何が怖いのか全くわからん。不穏な空気が張り詰めているのはいいけど、白塗りのニコラス・ケイジがエキセントリックにわめき始めた時点で逆に安心してしまうし、実は悪魔の仕業とか言い出したらもう何でもアリになるだろと思ってしまう。話自体は昔見た「悪魔を憐れむ歌」みたいだなと思いました。

疲れていたのもあって不本意ながら途中でしばらく寝てしまったのですが、イイ感じで急にデカい音を出してくれるので目覚めることができて助かりました。あのままジャンプスケアなしで放置されてたらエンドロールまで寝てるとこだった。そのせいか分かりませんが、「ロングレッグス」とは一体何だったのか不明なまま終わったのはひっかかるところです。てっきり足が伸びたモンスター的なニコラス・ケイジが襲ってくるものだとばかり思っていたのですが、大したことをせずあっさり悪魔 万歳！してしまったのは肩透かしでした。どうでもいいけど結構な数の人が「ロングレックス」と間違えていて笑えます。もしかして足は関係ないのかな。

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