概要
原題:La Noche
製作:2020年スペイン・アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ホセ・ルイス・アコスタ
出演:サウール・リサゾ/マリア・ベスター/ジセラ・アボームラド/カルメン・ゴズ/マウリシオ・ノボア
鼻持ちならないブルジョワ妻のエレナは、その日帰宅した夫エドゥアルドから突如破産したことを知らされる。3日後には家も何もかも押収され一文無しになってしまうというのだ。娘はただの冗談ねと軽く受け止めパーティへ遊びに行き、家政婦のルシアは給料の心配をしている。エドゥアルドは生命保険をもらうために自分を殺せと言って遺書を書き、銃を置いて眠りにつくが…
予告編
感想
同名の舞台を基にしたスパニッシュ・サスペンス謎映画。
例によってアマプラ299円。
破産した大富豪の一家が醜く罵り合い、生命保険を受け取るために親父を殺すの殺さないのとグダグダしているといった内容。保険金目当てでやっても出るわけないですよね。正直何が面白いのか分かりません。
まず主役の富豪一家があまりにもクズすぎてアレ。もう全財産差し押さえが決定し、一文無しになったというのに家政婦に偉そうで高圧的な態度を取りながらあれこれ命令するのがやたら感じ悪い。給料払えなくなったくせに何やってんだと。こんな家族には全く持って肩入れも同情もできません。
「破産したとか言ってるけど今月の給料出るのかしら…」
と心配顔しながら従順に仕事をしている家政婦さんが気の毒になってきます。まあ給料が出る見込みがないと分かったら一家に出すワインを先にラッパ飲みする等ふてぶてしさも出してたのはちょっと良かったけど。
遺書を書いて眠りについた夫エドゥアルドを殺すか殺さないかで母娘が揉めに揉め、やるならあんたがやりなさいよ!いやいやあんたでしょ!いや、やっちゃダメでしょ!などとグダグダした揚げ句、しまいにはじゃあ家政婦さんやらない?あんたもカネほしいわよね!と持ち掛ける。
「5万でどうです?」
「いいわ」
「あと赤い靴ほしい」
「お前帰れや!」
ここらへんの流れがよく分からんかった。赤い靴って何だ。私が何か伏線を見逃してたのでしょうか? というか5万ドルかユーロか知らないけどそんな額で殺人を引き受けようとする家政婦さんも一体何を考えていたのか。普通に捕まるだろ。
そんな感じで散々保険金殺人の話をしておきながら、家政婦さんが
「失礼ですが、私のカネ(給料)はどうなるので?」
「こんな時にお金の話だなんて!!」
正当な要求をしているのに激しく逆ギレするブルジョワ妻エレナ。あなた今まで散々カネの話ばかりしてましたよね? というかカネの話以外に何かテーマらしきものがあるのか? まさかこんなカス一家の家族愛について言及しろというのか。しかしこの家族間に愛はなく、全員ゲス不倫しまくっている有様。カネだけで結びついた間柄と言っても過言ではない。金の切れ目が縁の切れ目。オチもなんで急にぶっ放したのか全然分かりませんでした。何だこれ。
「ファイナル・グッドバイ」(Amazon Prime Video)
コメント