概要
原題:Purgatory Poad
製作:2017年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:マーク・サヴェージ
出演:ゲイリー・ケアンズ/トリスタ・ロビンソン/ルーク・オルブライト/チェイス・ベック/シルビア・グレース・クリム
強盗に有り金を全て奪われ悲観した父親の自殺を目の当たりにした幼い兄弟・ヴィンセントとマイケル。それから20年後、ヴィンセントは神父となり移動懺悔室で布教活動を行っていた。…と見せかけて、父親の件で精神に異常をきたしていたヴィンセントは「盗み」を懺悔した子羊たちをブチ殺し、死体を隠蔽する殺人神父となっていたのだ。それを手伝うマイケルは、いいかげん兄のサイコな活動に嫌気が差していたが…
予告編
感想
「アンチヒーロー 6発銃撃犯」のマーク・サヴェージ&トム・パーネルによるサイコ殺人神父スリラー。
アマプラ299円。
前作は「違法薬物で儲ける輩は許せねえ!ブチ殺せ!」という正義の必殺処刑人的な内容でしたが、今回は「盗みを働く輩は許せねえ!皆殺しだ!」という…犯罪者を憎む心情が強く出ている点では似た雰囲気も感じられる作品でした。
なぜ本作のヴィンセント神父はそこまでドロボウを憎むようになったのか? それは強盗に全財産を盗まれた小説家の父親が自殺した場面を目の当たりにしたから…なんですが、何か色々と違和感があります。自室に置いといた程度の現金でそこまで悲観する?っていうのもあるし、机にあった著作が「ツインテール変態」なんてタイトルだし、何より後半で(ネタバレ自粛)。
そんな感じで盗人をサーチ&デストロイしたくてたまらない神父は「移動懺悔室」なるボロいキャンピングカーで獲物を探して歩きます。外見が汚すぎて不審車両にしか見えないのは製作費が足りなかったからか? しかし、移動懺悔室なんて面白そうな車が本当に実在するのかは気になるところですね。私はキリスト教徒でも何でもありませんが、散歩中にそんなのを見つけてしまったらつい入ってしまいそうです。一度くらいは神父に罪を告白してみたい。と思ったけど、いざ何か懺悔しろと言われても意外と何も思いつかないことに気が付きました。インディーズ映画をボロクソにけなした罪でも懺悔するかな…
神父が盗みを懺悔しにきた子羊共を虐殺するってだけでアマプラ謎映画としては充分すぎるほど面白いし、結構なオリジナリティも感じます。グロシーンもなかなかエグくていい感じ。ただ、むちゃくちゃやってるわりには弟が真面目に苦悩し過ぎてるのと、尺がやや長くてテンポがあまり良くないかなとは思いました。
「ブラッド・アーメン」(Amazon Prime Video)
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